2024年6月議会 議案に対する反対討論
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 わたくし奥村規子から、議案第98号、第110号及び第111号に対する反対討論を行います。
 議案第98号は「令和6年度和歌山県一般会計補正予算」です。6月補正では4億5500万円の増額で、財源のうち4億1100万円が国庫支出金です。その中で「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」は3億4400万円となっており、今回は物価高騰対策として、畜産農家と養殖事業者の配合飼料購入費への一部支援に取り組まれます。
 当交付金を活用した物価高騰対策として、当初予算では、LPガスや特別高圧電力の料金支援、野菜花き農家への機械導入支援、学校給食費の無償化もこの中で行われ、昨年度に国から通知された交付限度額36億9000万円の多くはすでに予算化されたということです。
 現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が払しょくされないもとで、社会保障の負担増や給付減が相次ぐところへ、急激な物価高騰が襲いかかり、県民の暮らしも、中小企業・個人事業者の経営も大変苦しい状況に追い込まれています。物価高騰に見合う、暮らしや営業への大規模かつ緊急的な、直接支援が必要です。
 コロナ禍では毎年、数百億円の対策費が組まれました。それでも必要なところに支援が行き届いたとは言えません。しかし、いま行われている物価高騰対策はそれに比べても、あまりにも手薄い対応と言わざるを得ません。国に対し、物価高騰対策の財源を大幅に引き上げるよう強く要望していただくとともに、県としても、一般質問でご答弁いただいたとおり、「県内事業者の実態に即した施策を講じる」ことを具体化した支援と、県民の暮らしを底から支える施策を求めます。
 さらに今必要なことは、インボイスを中止して消費税を緊急に5%に引き下げることこそ重要であると考えます。
 次に、議案第110号「権利の放棄について」は、和歌山県中小企業高度化資金で貸し付けた元金の残高2億1300万円の債権を放棄するものです。ゆがんだ同和行政のもとで行われた中小企業高度化資金貸付では、ずさんな融資審査と債権管理により、これまでも多額の債権を放棄してきました。とても県民の理解を得られるものではありません。
 最後に、議案第111号「権利の放棄について」は、和歌山県中小企業設備近代化資金で貸し付けた元金の残高160万円の債権を放棄するものです。元金が返済されない以上、賛成できません。
 以上で、反対討論を終わります。


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