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中山豊議員の質問
【1】ガイドライン関連法と県民生活について
中山 周辺事態での自治体への協力要請について、例えば港湾、航空施設の使用、公共病院による米負傷兵などの受け入れ、公民館、体育館、学校、庁舎、公団などの使用許可が申し入れられたらどうするか。
 先の議会でわが党の議員の質問に答えて知事は、「県民の安全と幸せを守ることを私は念頭に置いて県行政を進め」ているといっているが、県民の生活を守り、安全確保の上から、いかような立場に立つか。一歩進めた見解を示されたい。
 ■高瀬副知事
 地方公共団体の協力の問題については、具体的な要請並びに協力依頼の内容も明らかでない状況では、県の対応について、現段階では想定して答えるのが難しいところである。県民の幸せと安全を守る立場を堅持してまいりたい。

【2】ボートパーク事業の県内の具体化について 
中山 ボートパーク事業の今日までの取り組みと港湾計画との絡みで、将来に向けての構想、計画を示せ。
■大山土木部長
 県下の河川区域、港湾区域、漁港区域における放置艇の隻数は、平成八年度の全国一斉調査時点において約五千三百隻が確認されている。放置艇問題を早急に解決すべきとの認識のたって係留・保管施設として和歌山マリーナシティの整備や小型船舶を対象としたプレジャーボートスポット事業を積極的に実施し、放置艇の解消に向けて取組んできた。放置艇の絶対数に対して充足している状況にはない。今後も、係留・保管施設の向上を図るため、後継事業であるボートパーク事業の導入について検討を進めていきたい。また、公共用水域の秩序ある使用のために規制措置、具体的には係留重点禁止区域等の水域設定や県内プレジャーボートの登録届け出制度の導入も必要と考えている。

【3】南紀熊野体験博の問題
中山 南紀熊野体験博が開幕後一か月余りが経過した段階で、これをどう評価するか。地元住民と一体となった取り組みになっているのか、成功不成功の評価が集客数の人数でカウントするだけではなく多様な観点からの接近の仕方があってもよいのではないか。
■大井生活文化部長
 この博覧会を単に来訪者の数だけで判断されることは、博覧会の本旨とするところではなく、地域の住民が地域の魅力を再認識し、その振興と活性化に繋げていくことが、もう一つの大きな目的であり、そうした面からの評価も考慮に入れる必要がある。今回の博覧会においては、地域住民が主体となって地域づくりに取組む「住民主導」を大きな柱と位置づけており、様々な形で博覧会にかかわっていただいている。

【4】道路問題について
 県道海南金屋線の整備促進について
中山 重根、田津原間のバイパス、別所地域の待避所づくりについて、従来からの考えに変わりはないか。
■大山土木部長
 重根、田津原間のバイパスについては、平成十年度に地元関係者に説明を行い、ルートについては、概ね了解を得たので、用地取得に努めているところである。
 別所の待避所づくりについては、地元から要望のあった四か所のうち三か所については平成十年度までに完成している。本年度に残り一カ所について着手していく。

中山
 国道四二四号と三七○号との交差する地点での取り組みはどうなっているか。交差点で大型車が通ると大変危険だということで、整備方、地元より強い要望のあるところである。具体的にどうするのか明らかにせよ。
■大山土木部長
 この交差点については野上橋の架け替えを含めた改良計画がある。現在用地取得に努めているところだが、交差点周辺は、補償物件も多く地元の協力が不可欠である。地元関係者の協力を得ながら事業を進めていく。

中山 国道四二四号のひや水から上谷に向いての整備がどうなっているか。
■大山土木部長
 ひや水地区内の狭隘区間百六十メートルの整備について、難航していた用地物件が解決し、先般本工事に着手したところである。落合橋付近から郡界までの未改良区間約二キロメートルのうち特に交通の支障となる部分を待避所等で対応してまいりたい。
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