2002年12月18日

和歌山県教育委員会

委員長 赤松 壽男様

 

日本共産党和歌山県議団

団長  村岡キミ子

 

教育基本法に関わる発言についての申し入れ

 

貴職は、去る12月13日の県議会文教常任委員会において、委員からの「中教審の中間報告がなされたが……どのように評価しているのか」との問いに答えて、以下の概要で答弁している。

「教育基本法は、非常に古いもので戦後のアメリカ占領下の社会情勢の中でつくられ、今日的に見ると色々問題があると思う。社会情勢は変わってきており、今回の中間報告には愛国心、家庭教育等色々な面で、当然やるべきであろうことが記載されており、教育委員会として全面的にこれに取り組んでまいりたい」。

この発言は、文教委員会という公式の場で、和歌山県教育委員長として発言されたものであり、日本共産党和歌山県議団としていくつかの点で看過できない。以下、貴職に質問をおこない、回答を求める。

 

 

1,        現在の教育基本法について、「非常に古い」とか「戦後のアメリカの占領下の社会情勢の中でつくられ」たとの認識を示しているが、これは、教育行政の最高責任者として教育基本法の成立過程をゆがめたものである。現教育基本法はわが国の国会で成立したものであり、アメリカ占領軍から押しつけられたものではない。貴職はこうした成立過程に疑義を唱えるものであるのか。

 

2,        中間報告について、「教育委員会として全面的にこれに取り組んでまいりたい」と答えているが、県教育委員会において、「中間報告」について、全面的に取り組むとの合意があるのか。

 

3,        そうした合意がないのに、「全面的に取り組む」と発言としたならば、先の発言を撤回、削除することが必要と考えるが、いかがか。

 

以 上