2002年12月18日

 

和歌山県知事

木村良樹様

 

日本共産党和歌山県議団

団長 村岡キミ子

 

 

 

国民健康保険および高齢者医療の償還払いについての申し入れ

 

 

日頃は,県民福祉の向上と県勢活性化のために尽力されていますことに敬意を表します。

10月から実施されている,高齢者医療の1割負担の徹底による患者負担増は,高齢者の受診抑制を招き,いのちと健康をおびやかしています。また,いったん窓口で1割負担の全額を支払い、限度額を超える分は申請手続きをとって返還を求める償還払い制度は,高齢者と家族に大きな負担となっています。こうした問題を少しでも解消させるため,北海道や新潟県では市町村の判断,医療機関の協力で本人が限度額を超える分を支払わなくてもすむ受領委任払い方式が可能との判断がなされています。

長い不況の中で国民健康保険税(料)を払いたくても払えない世帯が増加し,窓口全額払いの資格証明書や短期保険証を発行される世帯が増加しています。

国民健康保険の資格証明書が4500世帯を超える事態にいたっていることについて,「新たな変化」との認識を示され、「県の方でも改めて資格証明書を出すときには,滞納者の人と面会による実態の把握であるとか,十分な納付相談とかについて,言葉だけでなく,実のあるものになるために,市町村に話をしていきたい」と答えられました。

県民のいのちと健康をまもるために,緊急対策として以下の事項を実施されることをもとめます。

 

 

 

 

1,     高齢者医療の限度額を超える分について,市町村,医療関係団体との協議をおこない,受領委任払い方式の実施をすすめられたい。

 

 

2,     国保・資格証明書の発行について根本から見直すよう各保険者を指導されたい。

 

 

以 上