和歌山県教育委員会
教育長 山口 裕市 様

侵略戦争と植民地支配を正当化する日本青年会議所作成アニメDVD「誇り」を教育に持ち込ませないことについての申し入れ

                           日本共産党和歌山県議会議員団
                                 団長 雑賀 光夫
                                    藤井健太郎
                                    松坂 英樹
                                    奥村 規子

日本の侵略戦争を「自衛、アジア解放のための戦争」だったと肯定・美化するアニメーションDVDを教材とした教育事業が、文部科学省の研究委託事業に採用され、全国で実行されようとしています。問題の教材は、日本青年会議所が作成した「誇り」と題するDVDで、全国の学校でDVDを使った教育事業を行おうとしており、すでに全国の学校など93カ所で実施または予定されています。このDVDは、日本の侵略戦争を「大東亜戦争」と呼び、登場人物の青年が「愛する自分の国を守りたい、(戦争は)自衛のためだった」と教えています。
   日本の植民地支配については、「従軍慰安婦」や強制連行をはじめ侵略・加害の歴史にはふれていません。戦後日本の国際社会復帰の原点と戦争の痛苦の反省から生まれた日本国憲法の精神を否定するもので、過去の戦争への反省とおわびを述べた1995年の「村山談話」に反するものであることはあきらかです。よって、

@    いかなる名目であってもこのDVDを公共の場で使用させないことを、各学校、
  教育関連施設に徹底すること。

A    同趣旨の講演会などについて、県として後援、協賛、協力などを行わないこと。
B    政府に対して、この事業の許可を取り消すようはたらきかけること。

2007年6月14日



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「靖国DVD」問題で申し入れ(07年6月14日)