アメリカ第7艦隊ミサイル巡洋艦「カウペンス」入港に抗議

 和歌山県議団 知事に抗議文












                                                                                                                2008年9月25日

日本共産党和歌山県議団は25日、米ミサイル巡洋艦カウペンスが26日に和歌山下津港に入港することについて「和歌山県がアメリカの先制攻撃用艦船の入港を無批判に受け入れることは許されない」と仁坂吉伸和事に抗議文を提出しました。
   巡洋艦カウペンスの入港は2年前に続くもの。同艦はイラク戦争開戦時、バグダッド近郊に向け巡航ミサイル・トマホークを発射した軍艦で、また自衛隊給油活動でテロ特措法に反する給油が問題となったときの対象艦の一つです。


  抗議文

                               2008年9月25日和歌山県知事 仁坂 吉伸 様

アメリカ第7艦隊のミサイル巡洋艦の入港に抗議します

日本共産党県議会議員団
団長 雑賀 光夫

 イラク戦争に参戦したアメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」が、2年前に続き、明日和歌山下津港に入港し、29日には艦乗組員の交流活動も計画されています。
 アメリカのイラク先制攻撃に際して、ミサイルトマホークを打ち込んだのが、この「カウペンズ」です。テロ対策特別措置法に基づく自衛隊の給油活動では、イラク攻撃の艦船に給油するという同特措法に反する給油が含まれていることが問題になりましたが、「カウペンズ」はその対象ともなりました。
 和歌山下津港は、軍港でもなければ、アメリカ艦船の母港でもありません。アメリカの先制攻撃とそれに続く軍事占領への批判が世界的に強まるもと、日本もイラク米軍支援の航空自衛隊の撤収を決めています。こうした時、イラクへの先制攻撃の艦船を和歌山下津港に入港させ、県民との交流の機会をつくるというのは、アメリカがおこす戦争に日本を参加させていこうとする動きの一環とも懸念されます。
 ことし4月には自衛隊イラク派兵違憲判決が確定しています。憲法にのっとれば、和歌山県がアメリカの先制攻撃用艦船の入港を無批判に受け入れることは、許されないことだと考えます。
 最低限、「非核三原則」にのっとり、入港艦船が核兵器を搭載していないことを示す「非核証明書」の提出が求められます。県がその提出を求めることなく入港を許可したのであれば、「非核三原則」にもとるものであり、厳しく抗議します。
 わたしたちは今回の「カウペンズ」入港に強く抗議します。またただちに「非核証明書」の提出を求めることを、強く申し入れます。


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カウペンス入港に抗議する 県議団=08年9月25日、県庁内