２００８年９月２５日

和歌山県知事　仁坂 吉伸　様

汚染米流通事件の全容解明、安全確保、再発防止についての申し入れ

日本共産党県議会議員団
団長　雑賀 光夫

　米穀加工販売会社「三笠フーズ」が、残留農薬や毒性カビで汚染された輸入「事故米」を、食用として不正に出荷した物の一部が、給食会社「日清医療食品」を通じて、県内の病院や高齢者施設などに給食食材として納入され、さらには多くの仲介業者を経て、学校給食にも使用され、米穀店のもち米にも混入されていたことも明らかとなり、県民の憤りと不安が高まっている。
   不正に転売した一部業者の責任は明らかだが、「非食用」を建前に食品加工業者に流通させた農林水産省の責任はきわめて重大である。
   県としても、事態の真相解明と安全確保、再発防止の対策が緊急に求められており、以下の点で緊急対策をとるとともに、政府に意見をあげるよう、要望する。

記

　１、国や市町村等と連携し、非食用として出荷された「汚染米」の流通経路の全容解明
　　と安全確保に全力をあげ、県民に情報を開示すること。
２、「汚染米」が給食として提供された施設関係者の健康被害の調査を行うこと。
３、国民の安全・安心を守るため、ミニマム・アクセス米の「義務的」輸入中止など、
　　日本の食料自給率を抜本的に引き上げるための対策を国に求めること。
４、米の売買業者を届出制にする規制緩和により、複雑な流通経路がつくられ、悪質業
　　者が参入する事態も引き起こされた。米流通への政府の管理責任を強化するよう、
　　求めること。
５、学校給食には安全・安心な食材が提供されるよう、県産品の活用拡大にとりくむこ
　　と。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上


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