児童虐待 実情聞く
県相談所で党議員団
2010年9月2日
日本共産党の雑賀光夫、奥村規子両和歌山県議と河野敬二、橋爪美恵子両海南市議は9月2日、児童虐待問題などで「和歌山県子ども・女性・障害者相談センター」を訪問し状況を聞きました。
県内の児童虐待相談は2002年度185件だったのが年々増加し、昨年度は460件に。うち41件が児童福祉施設に入所しました。同センターの植田新一所長は「昨夜も夜11時まで、10例の経過を検討するため時間を費やしました。こういう時間になるのはけっしてめずらしいことではありません」とのべ、勤務終了後も緊急呼び出し用の携帯電話を交代で所持するなど、職員の献身的な働きに支えられたセンターの実情を紹介。県議・市議らと懇談していた最中にも通告が飛び込み、担当者が被害にあった子どもや家族のヒアリングのため退席しました。
懇談では「虐待から守るため引き離すこともあります。でもその後のこと、親子関係をつくり直す、そういうことができる機関が必要だと感じています」など、センターだけでは対応しきれない問題が提起されるなど、社会全体で早急に取り組むべき事態にあることが浮きぼりになりました。
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