「安定型」 安全ではない

  和歌山県議団
  和歌山市議団
 「産廃問題学習会」開く




2011924
 和歌山市滝畑に産業廃棄物最終処分場計画が持ち上がり地元を中心に反対運動が広がるなか日本共産党和歌山県議団と同和歌山市議団は9月24日、奈良県山添村の奥谷和夫党村議を招き「産廃問題学習会」を和歌山市有功自治会館で開きました。
 奥谷氏は「安定型の処分場と言うが実際に住民が掘り返してみたら、木くずや注射針、点滴の袋などが出てきて、決して安全ということではない。これは環境省も認めている」と奈良県の例を紹介。産廃処分場が簡単に火災を起こしてしまい、ダイオキシン対策がむずかしいことや、周辺住民が強烈な異臭に悩まされていることを紹介すると、会場からどよめきが起こりました。
 奥谷氏は「大事なのは、法律も含めてよく学び、住民に知らせ、運動と世論が決定的だ」とのべました。
 参加者の「産廃はどこかで処分せざるを得ないのではないか」という質問に、奥谷氏は、企業が生産の段階でゴミをださないようなシステムを構築していくことが重要だと強調しました。
 学習会では奥村規子県議、森下佐知子南畑幸代両市議があいさつし報告しました。

  和歌山市 産廃最終処分場建設予定地  住民らがウォッチング
  滝畑で体験 里山のよさ

 滝畑の里山ウォッチング参加者=9月25日、和歌山市

                        滝畑自治会 産廃処分場建設絶対反対の看板

 最終処分場建設計画が浮上している和歌山市北部の滝畑地域で9月25日、「滝畑の里山ウォッチング」が取り組まれ50人が参加しました。計画地近くの住民の、目(さっか)裕次郎さんと友人の里崎正さんが「まず建設予定地の里山を知ることを大切にしよう。滝畑の里山のよさを体験しよう」とよびかけたものです。
 産廃計画は、大阪府との県境、和泉山脈北部の山林に県下最大となる18ヘクタール、290万立方メートルという安定型最終処分場を建設するというものです。地域住民と連合自治会は「建設は、大規模な森林伐採による洪水、滝畑地域への浄水場の取水口に流れ込む汚染水、そして滝畑の清流で育つブランド米などへの環境悪化につながる。絶対反対だ」と市長や市議会に反対を申し入れ、署名に取り組んでいます。
 ウォッチングで瀧本貞雄・滝畑自治会長は、計画の危険さを詳しく紹介し、計画を中止させ「すばらしい滝畑を守る」とあいさつ。参加者らは「熊野古道や村の歴史くらしを知ろう」「命の水はどこから?」「地域の人と自然の共生を知る」のテーマで地元住民の話を聞きながらウォッチングしました。
 約40分かけ里道をたどりながら、計画地の中心地、南谷池に到着。山口連合自治会の横断幕「産廃処分場建設反対、この池は動かさない!」を前に計画を断念させようと参加者は決意しました。

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奥谷和夫 党奈良県山添村村議