自然公園煙樹ヶ浜で軍事訓練
    連絡会が県に中止要求
        “周辺に住宅、病院、学校”



2012831
 全国で唯一、自然公園内で軍事訓練が実施されている和歌山県美浜町の県立自然公園煙樹ヶ浜」(えんじゅがはま)での水際地雷敷設訓練で、「美浜町軍事パレード・水際地雷訓練反対連絡会」は8月31日、訓練中止をもとめ和歌山県と交渉しました。
 煙樹ヶ浜は、県立自然公園のなかでも景観を極力保護することが必要とされる第1種特別地域に指定され、ウミガメも上陸する自然豊かな県民憩いの場です。周辺には、住宅や病院、学校、高齢者施設などが立ち並びます。
 交渉で住民らは、7月実施の訓練で地雷敷設車の通路確保のためにブルドーザーが浜を掘削・整地し、多数のキャタピラやタイヤの跡が公園内に残され浜の形状を変えたと指摘。訓練区域にウミガメの上陸ポイントが含まれたことも示し、訓練を中止させるよう要求しました。煙樹ヶ浜に面して暮らす連絡会代表は「海上に火力発電所ができて潮の流れが変わり浜がやせてきた。ブルドーザーで掘ればさらに海岸を弱くする。取り返しがつかなくなってからでは遅い」と訴えました。
 県自然環境室担当者は自衛隊の行為について「形状変更にあたらない」としました。
 交渉には日本共産党の松坂英樹県議が同席しました。

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県(左側)と交渉する松坂英樹県議(奥)と住民ら(右側)=8月31日、和歌山県庁