事故ヘリ引き揚げ 白浜町沖 陸自危険訓練に住民怒り
    
                          海中から引き揚げられる陸自ヘリ=白浜町沖                                2015221

 民間空港で訓練中、和歌山県白浜町沖に水没した陸上自衛隊のヘリコプターが2月21日、引き揚げられました。
 陸自によると、事故を起こしたのは八尾駐屯地(大阪府八尾市)所属のOH-1で、2月17日午後1時45分ごろ南紀白浜空港(和歌山県白浜町)で、片方のエンジンを止めて着陸するという訓練中に両エンジンが停止。海上に不時着、水没したというもので、乗務員2人は助かりました。海上自衛隊ヘリが宮崎県の山中に墜落し乗務員3人が死亡した2月12日の事故に続くものです。
 南紀白浜空港は、すぐ近くに小学校や住宅街が広がり、大惨事の可能性もありました。水没現場は、空港から約1.5キロ、海岸から約100メートルのところで、日本共産党の高田由一Facebook県議と広畑敏雄白浜町議が引き揚げ作業を見守りました。
 陸自は訓練時、空港を経営する和歌山県に使用許可を出しただけで、県や白浜町に訓練内容を知らせず、引き揚げ作業についても日時など詳細を報告しませんでした。
 高田県議は、「県や町にすら知らせず危険性を伴う訓練をしたことに怒りを感じます。自衛隊は原因を県民に明らかにするとともに、白浜空港でこのような危険な訓練を二度としないでほしい」と怒りを語りました。


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