カジノ「資金計画不透明」
    県議会IR特別委員会 委員長が批判談話
    
                     IR対策特別委員会で答弁する、県田嶋IR担当理事

      
             質問する楠本文郎県議                     質問する高田由一県議
                                                                     2022
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 和歌山県が和歌山市の和歌山マリーナシティに誘致をすすめるカジノを中核とする統合型リゾート(IR)の問題で、県議会IR対策特別委員会は2月7日、県や事業者の説明を「資金計画が不透明」と批判する委員長談話を発表しました。
 同日のIR委員会は昨年11月に引き続き資金計画に質問が集中するなか、日本共産党の楠本文郎県議は、実質的にカジノ事業を運営する米カジノ会社のシーザーズーエンターテイメントなどについて、高田由一県議は資金の7割に当たる約3300億円を借り入れる金融機関をまとめる投資銀行のクレディスイスなどについて追及。県も、運営事業者のクレアベストニームベンチャーズも、資金調達の確実性など具体的問題になると「持ち帰って」「開示できない」「本会議までは」などとする答弁を連発。他会派の県議からも「僕は推進派だが、これでは県民に説明できない」「IRという蜃気楼(しんきろう)。絵だけで内容がともなっていない」など批判が続出しました。
 県が同委員会では配布しなかった資料を、事前に一部の県議にだけ渡していたことがわかり紛糾。県が謝罪しました。
 同委員会は「今回も残念ながら、前回の委員会で求めた資金計画等の内容は不透明な部分が多く、本委員会として納得できるものではない」とする委員長談話を発表しました。


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