ボランティア100人 炊き出しも
  生きるための相談村  生活保護申請へ16人
                                                            2009年3月20日
   NPO和歌山ホームレス支援機構、和歌山県地評など12団体でつくる実行委員会主催の「生きるためのなんでも相談村」が20日、和歌山城西の丸広場で実施され、29人が相談に訪れ16人が和歌山市役所に生活保護を申請しました。

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   和歌山城で野宿生活している男性(36歳)は2月に骨折。医療保護を受けたものの治療にはほとんど行けず、保護費は生活費に回ったといいます。「住民票がないのでどうしたらいいのかわからない。医療保護を生活費に使ってしまったことが違反にならないか心配です。そのお金も底をつきました」と相談。また、生活保護を受けながら職を探したいという男性(56歳)は「ハローワークに行くと若い人がいっぱい。とても私の仕事はない」と嘆きます。
   この日、相談村の要請で和歌山市役所は休日ながら15人の職員を配置し生活保護申請に対応しました。市によると現在、生活保護を受けているのは約5,300世帯。1996年以降、毎年5%、200件ペースで増え続けているといいます。
   相談村の由良登信村長(弁護士、和歌山クレジット・サラ金問題対策協議会代表幹事)は「もう対症療法では追いつかないところにきています。多重債務、ホームレス、派遣切り、それらの根底にある貧困問題に取り組まなければならないと思います。今日の相談村をこれまで個々に活動してきた私たちのネットワークづくりへとつなげたい」と話しました。
   相談村には各種相談や炊き出しなどでボランティア100人が参加。日本共産党の奥村規子県議や和歌山市議団も生活相談に応じ、生活保護申請に同行しました。


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