くらし、福祉が第一
和歌山知事選
 ほら氏が討論会で強調

201010月21日
 11月11日告示の和歌山県知事選挙に立候補を表明している、ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会の、ほらよしかず氏=日本共産党推薦=、仁坂吉伸氏(現)=自民党県連推薦=、前県議の藤本真理子氏=民主党推薦=による公開討論会が10月21日、和歌山市内で開かれました。主催は日本青年会議所和歌山ブロック協議会。
 ほら氏は、「(ある病院で)医師がこんな治療をしますというと、いくらかかるのかと心配する患者や処方せんを出しても薬をもらわずに帰る患者がいる」「学校給食を妹のために持って帰る子がいる」など、深刻なくらしの実態を訴える声を紹介し、県政がまずとりくむべきは、くらしと福祉を支えることだと強調しました。
 経済対策として「鉱工業生産や輸出企業がX字回復したのに労働者には回っていないことが問題。雇用、賃金、中小企業、第1次産業への対策が最も大切」と訴えました。
 仁坂氏は、この4年間で「つぶれかかった財政を再建、企業誘致した」と実績を主張しましたが、県民のくらしや地域経済の落ち込みに対しては、「いろいろやりたいと思っても財源がない」「国と地方の役割分担に設計ミスがあり、財源の地方移譲が必要」などとのべました。
 藤本氏は「財政出動し、即効性の高い道路整備の公共投資に特化した景気対策をおこなうべき」とくりかえし主張しました。
 観光振興を理由にカジノ誘致がとりざたされている問題で、仁坂氏は「限定的なカジノ誘致に賛成」とのべ、藤本氏は「検討中」と回答。ほら氏は「賭博は禁止されており、和歌山の自然や歴史、文化、農林水産資源を生かした観光こそ大事、カジノは反対」と主張しました。

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公開討論会で発言する、ほら氏(正面右端)=10月21日、和歌山市