産廃処分場許可するな
    和歌山市議会
     南畑議員が迫る

2011628
 和歌山市議会本会議一般質問で日本共産党の南畑幸代市議は6月28日、同市滝畑・上黒谷に計画されている産業廃棄物最終処分場について、「住民の切実な声を踏みにじってはならない」と、設置を許可しないよう迫りました。
 南畑市議は、計画地の山口地区連合自治会と滝畑自治会が日本共産党など市議会各会派に提出した建設反対の要望書を紹介し、「滝畑浄水場の水質への影響は、住民にとって生活基盤が奪われる思い」と住民の声を代弁。業者の不法投棄が発覚し、産廃関連の許可が取り消された紀の川市の最終処分場が半年以上も野ざらし状態で放置され、また全国各地の最終処分場で巨額の行政支出を伴うトラブルが多発していることを指摘し、「290万立方メートルの処分場の運営は10年程度と聞いている。和歌山市が排出する最終処分量の年5万トンなら60年分もある。このような巨大処分場は必要ない」と建設に反対しました。
 大橋建一市長は「計画地は浄水場の集水域に入っている。事業者から申請があれば、水の安全性が確保できるよう適切に判断する。住民の意見を反映できるよう慎重に対処する」と答弁しました。
 傍聴した山口地区連合自治会会長は「(法の壁があるので)答弁はああなるのだろうが、すっきりしない。これからしっかり市にアプローチしていく」とのべました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  産廃反対で要望書 和歌山2自治会 市議会議長に
                                                                  2011627
 和歌山市滝畑・上黒谷に約17ヘクタール・290万立方メートルという県内最大級の産業廃棄物最終処分場が計画されている問題で、同市山口地区連合自治会と滝佃自治会は6月27日、同市議会議長と各会派に建設反対の要望書を提出しました。
 要望書は、建設予定地が中央構造線や根来断層の上にあり、埋め立て地が安定する前に地殻変動で有害物質が排出する恐れがあることや、山林伐採により自然の保水能力を失い鉄砲水や土石流による洪水・土砂災害を引き起すこと、処分場からの雨水・伏流水のほとんどが滝畑川に流出し、その下流にある滝畑浄水場の水質や農業に影響することなどをあげ、「私たちは絶対反対です」と訴えています。
 両自治会は、いずれも臨時総会を開き、建設反対を決議。予定地近くに看板を設置するなど建設反対を訴えています。

    和歌山県委員会として救援募金を受け付けます⇒
    和歌山県委員会TOP



市に産廃許可反対を迫る、南畑市議=6月28日、和歌山市議会