水不足が深刻だ
 
  新宮市
 
被災地、救援急ぐ












201197
 和歌山県新宮市と三重県紀宝町を挟む熊野川の氾濫は、ガードレールを曲げ、民家に浸水しました。昨年完成したばかりの堤防も決壊し、山間部には流木が重なって落ちていました。
 新宮市相筋の安波清一さん(73歳)宅は土石流で家が傾き、車5台が土砂で埋まっています。丹鶴小学校へ避難していた安波さんは9月7日、片付けに戻りました。「今まで40年いたが、こんな経験はない。この地区は水浸しになりました」と話しました。
 「家族6人全員で逃げ、飼っていた犬も助かりました。みんな命が無事でよかった」と娘の和代さん(50歳)は胸をなで下ろしました。
 市内を流れる市田川も増水しました。蓬莱(ほうらい)地区では、水で床上約50センチまでつかりました。道路の脇には、泥で汚れたソファーやタンスが積まれています。
 理容店を営む向井昭三さん(60歳)は「店も家も全部、やられてしまった。わが家も大変ですが、被害が大きいところから何とかしてあげてほしい」と話していました。
 日本共産党の杉原弘規市議は、6日間会された市議会を一週間休会にして救援活動にあたれるよう松本哲也市議会議長に要請しました。
 「救援対策本部も6日、立ち上げました。新宮では、とりわけ水不足が深刻です。困っている人たちの救援活動に全力を挙げたい」と杉原市議は話しています。

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車が埋まってしまった民家=9月7日、新宮市
車が埋まってしまった民家=9月7日、新宮市