和歌山台の台風被害
那智勝浦町 日本共産党災害支援センター 人手と時間 まだ必要
                                                                    2011109
 台風12号により死者25人、行方不明者1人、床上浸水1,502、床下浸水962(10月5日和歌山県まとめ)など大きな被害を出した和歌山県那智勝浦町。日本共産党那智勝浦町支部は被災直後から災害支援センターを立ち上げ、災害復旧に全力をあげています。                 (和歌山県・川崎正純)


 117人を受け入れ
 党町支部では、刻々と甚大な被害が明らかになるなか、同町北浜の党生活相談所に災害支援センターを設置することを決め、ボランティアや物資の受け入れ体制を9月7日にスタートさせました。
 田中幸子党町議や、隣接する串本町から駆けつけた仲江孝丸、和田孝明両串本町議、津本芳光支部長らを中心に支援センターの常設体制を確立し、近畿各県からのボランティアを受け入れています。
 これまでに受け入れたボランティアは、のべ117人(10月2日現在)。津本支部長は「大阪からの2グループと京都の1グループはすでに2度来てくれました。京都のグループは、3度目の連絡がきています。『那智勝浦のきれいな景色を取り戻すため、また来ます』と。本当にありがたいことです」と話します。
 被災者からも「ボランティアの人たちがいなかったら何もできんとこやった」と感謝の言葉が届いています。

 「しょらさん鍋」
 支援センターの活動は、ボランティア受け入れのほか、物資届け、被災者の要望聞き取り、町への要請など多岐にわたります。
 災害から1週間たった9月11日には、大きな被害を出した市野々地区で炊き出しを実施しました。
 トビウオのつみれが入った串本町のご当地鍋「しょらさん(愛しい人)鍋」が串本町の人たちからカンパで100食分用意され、あっという間に3分の2がなくなり、好評でした。鍋を持って取りにきた人も「おいしいものをありがとう」と喜びました。
 市野々地区で暮らす田中町議は、自宅は無事だったものの、台風当日は那智川の氾濫で孤立し、その後の台風15号でも避難を余儀なくされる困難な状況のなかで、連日奮闘しています。
 水や毛布、寝るためのウレタンマットなど緊急支援物資を車に積み、国や県、町の支援制度をまとめた日本共産党の災害パンフレットを手渡しながら、被災者の訪問を繰り返しています。
 「市野々や川関、井関などの那智谷は夜走っても、避難している人が多く、電気はポツポツついているだけで真っ暗です」と話す田中町議。
 「泥出しがやっと終わったお宅に行くと、『いろいろしなければと思うけど、どうしたらいいのかと思う。ここではもう暮らせないのかなあ』とぼうぜんとしていました。地区は落ち着きを取り戻しつつありますが、復興にはまだまだ時間が必要です。多くの人手が必要です」とボランティアへの参加を訴えていました。
 支援センターでは10月5日、会議を開き、6日から10日にかけて近畿各県から同町入りするボランティア受け入れについて話し合いました。どの日にどういう支援が必要か、区長(自治会長)に連絡するなど対策に追われていました。

    
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