イノシシ被害対策を議論
   住民ら懇談会





20111128
 和歌山市の名草山周辺でイノシシ被害が広がるなか、広原地区の有志らがよびかけたイノシシ被害対策懇談会が10月28日、広原公民館で開かれ、各地区から集まった住民で会場は廊下まであふれました。日本共産党の森下佐知子市議が司会し、姫田高宏市議、藤井健太郎前県議らが参如しました。
 市の推計によると名草山系全体で700〜800頭のイノシシが生息しているとみられ、農作物に被害が続出。通学路にも出没するなど、いつ取り返しのつかない事故が起こるかと住民の忍耐は限界に近づいています。
 懇談会では県と和歌山市の担当者、猟友会の代表も出席。県担当者は、全県の獣等被害3億2000万円のうち約半数がイノシシ被害で、2010年だけで1万4000頭を捕獲したと報告。対策として、畑を電気柵で囲うなどの防護、雑草を刈るなどの環境整備、そして捕獲の三つを総合的に実施してこそ効果があると強調。市担当者は、くい打ちや雑草刈りなど環境整備に市から人員を派遣するので大いに利用してほしいとよびかけました。
 住民からは、狩猟期限定の「くくり罠(わな)」を、有害鳥獣駆除の許可を出して狩猟期外でもできるように、などの要望がだされました。

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イノシシ被害対策を話し合う住民ら=10月28日、和歌山市