復旧遅れる台風被害
   那智勝浦町で学習会

   合併や職員削減が影響





2011
1112

 和歌山県災害対策連絡会は11月12日、台風12号で大きな被害を受けた和歌山県那智勝浦町で学習交流会を開きました。
 学習会で新宮市職員労組の仲江玄委員長は、断水により手術や透析すら制限された新官・東牟婁地方の拠点病院、新宮市立医療センターの状況や、広域合併や職員定数削減の影響をもろにうけ復旧が遅れた旧熊野川町の実態を「問題点は以前から言われていたが、それが災害によって現れた」と報告。「今回の災害で公務員の立場を再認識した。労働組合としてなにができるのか追求したい」と決意を語りました。
 森林ボランティアとして活動する上富田町の男性は、台風後の那智妙法山の調査結果を報告。「雑木林では腐葉土がしっかり積もっていたが、植林地では表土が流失していた。適地だけに植林していれば、これほどの災害にならなかったのではないか。災害を小さくするには人が自然に加えた手をチェックする必要がある」と提起しました。
 日本共産党那智勝浦町災害支援センターの津本芳光氏は、近畿各県から278人のボランティアを受け入れ、被災地の区長(自治会長)らと連携し支援に取り組んできたことを紹介し「全体に落ち着いてきているが、要請はまだまだある。センターは閉鎖せず活動を続けている。いろんな人の要望に応えたい」とのべました。
 日本共産党の奥村規子県議が、党地方議員団や行政、県議会の対応を、また学校現場やボランティアなどから多くの報告が寄せられるなか、多様化する被災地のニーズに応える課題が浮きぼりになりました。

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報告する奥村県議=11月12日、那智勝浦町