平等に生きる“2時間”の前進
   24時間介護訴訟
      大阪高裁判決
    和歌山・石田さん

20111214
 脳性まひで重度の障害がある和歌山市の石田雅俊さん(43歳)が、市を相手取り24時間介護を求めた裁判の控訴審判決が12月14日、大阪高裁(小島浩裁判長)でありました。
 石田さんは、首から下を動かすことができません。ひとり暮らしであるため、食事や排せつなどすべての行動にヘルパーによる介護が必要だと訴え、「地域社会で生活する平等の権利」の保障を求めています。
 判決は、石田さんの頻尿などの症状、車いすで姿勢を保つことが困難であることなどの身体状況を検討。過去4回、自立支援法にもとづき和歌山市が決定した支給量について、いずれも裁量権の範囲を逸脱していると認定しました。石田さんが介護を受けない時間を1回当たり1時間半までにとどめるべきだとして、1日当たり18時間(1ヵ月558時間)を下回らない量の支給を和歌山市に命じました。24時間介護は認めず、移動介護時間についての要求も退けました。

 和歌山地裁の判決は1日当たりおよそ16時間以上の支給を命じていました。
 石田さんは、判決はうれしい気持ち半分と悩む気持ち半分とのべました。
 代理人の長岡健太郎弁護士は、石田さんの生活実態を原審よりみていると評価。上告するかどうかは本人と判決の中身を検討して決めるとしました。
 日本共産党の国重秀明衆院和歌山1区予定候補は同裁判に駆けつけ報告集会に参加しました。

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報告会であいさつする石田さん(真ん中)=12月14日、大阪市