風力発電による健康被害考える 由良町で学習会
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 和歌山県由良町の「由良町の風力発電を考える会」(小川正代表)は1月26日、風力発電の騒音や超・低周波音による健康被害の問題で学習会を開きました。
 峰に囲まれた谷間にある由良田畑の周辺では、広川明神山風力発電所16基、由良風力発電所5基が稼働。低い山並みにある風車が昼夜の別なく回転するなか、風車からの独特な騒音や耳に聞こえない超・低周波音により住民らは「風車の音で夜寝られない」「耳鳴りや頭痛で身体の調子がおかしくなってきた」などの被害を訴えています。
 講演した、成蹊大学非常勤講師で日本騒音制御学会認定技師の岡田健氏は、音の大きさだけが人に影響するのでなく、小さな音や超・低周波音のように耳に聞こえない音でも音質や鳴り方のパターンにより頭痛や吐き気などを引き起こし、うつ病すら発症する事例があることを指摘。「早いうちに手を打てば騒音問題として改善できる。風車そのものが悪いわけではない。ヨーロッパでは洋上に作る方向に向かっている。まず被害が起こっていることを認めなければいけない」と力説しました。
 学習会には、この問題を議会で取り上げてきた日本共産党の雑賀光夫県議(質問一覧)、川出純由良町議、西岡佳奈子日高町議が参加しました。

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