御坊 給食センターの近くに産廃処分場?
        県の許可に怒り広がる  「住民の不安 解消されず」
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 和歌山県御坊市塩屋屋町南塩屋森岡地区に「大栄環境」(大阪府和泉市)が計画する産業廃棄物最終処分陽について県が3月25日に設置を許可し、住民らの怒りが広がっています。
 計画は、小中学校や幼稚園の給食をつくる市給食センターからわずか200メートルのところに約134万5000立法メートルという県内最大規模の管理型最終処分場をつくるというもので、森岡区(自治会)の32戸だけの同意で進行。同市塩屋町の王子川下流域の北塩屋区、南塩屋区、猪野々区の計461戸の7割、同流域外の塩屋町港区と天田区の半数以上の地元住民が反対の意思を表明し、御坊市議会は「処理施設建設への理解には程遠い状況」と意見書を県に提出しました。
 県許可に対し、地元住民でつくる「森岡産廃の中止を求める塩屋の会」は、3代表連名で「抗議」声明を出し、「地元住民の不安を解消していない中での許可は権力の暴力」、「給食センターの粉じん被害や、南海トラフでの大規模な災害に対しての根本的な解決策は示されていない」と糾弾しました。

安全と言えない 日本共産党の楠本文郎御坊市議の話
 管理型最終処分場は、環境ホルモンや将来破れてしまうシートなど現在の法ではカバーできない問題がいっぱいある。現在の法で許可されたからと言って安全だとは絶対に言えない。地元に住む一人として子孫のためどんな環境を残すのか、今後も住民の皆さんとともに全力を尽くしたい。

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