原水爆禁止世界大会に参加して 青年が手記
        和歌山県白浜町 さん(34歳)   「平和のバトン」子や孫に
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 初めて原水爆禁止世界大会に参加しました。今までは学校の授業で勉強した程度の知識しかなかったので大変衝撃を受けたとともに、とても勉強になった3日間でした。
 原爆資料館では、原爆投下後の街や被害に遭った人々の写真などを見てとても悲しい気持ちになりました。特に幼い子どもがやけどを負った写真は4歳になる私の息子の姿が重なり、二度と戦争してはいけない、これからの幼い命を戦争によって失わせてはいけないと強く思いました。
 開会式には6,500人もの人が参加し、世界のさまざまな国からもいろんな世代、いろんな人種の方が参加し核兵器の廃絶、核の廃絶が今や世界共通の願いになっていることを知りました。
 福島での原発事故で故郷に帰れなくなった小学6年生の男の子は壇上で、「どうか核の無い世界にしてください」と発言しました。私はこの言葉を聞いて情けなかった。小学生にこの発言をさせてしまう国や行政、そしてわれわれおとなは恥ずかしいと思うべきです。核兵器や核がどれだけ多くの人々の人生を狂わせているかを痛感した瞬間でした。
 分科会では「被爆体験者」の方からお話を聞かせていただきました。被爆体験者と被爆者の違いは爆心地から被害にあった距離で分類されるらしいのですが、この距離の算出の仕方も曖昧だったそうです。多分、福島の原発事故でも同じような経験をされている方がたくさんいるのだろうと思いました。
 私は今回、長崎大会に参加していろんなことを勉強し、いろんな方と交流し、たくさんの仲間がいることを知りました。戦争はダメ、核丘兵器いらない、核もいらない! この思いをもっと多くの人と共有し、一日でも早く世界から核兵器がなくなるまで声を出し続け、私たちの子どもや孫の世代が安心して暮らせる平和な世界になるまで、ずっとずっと私たちが長崎で託された平和のバトンをつないでいかなければなりません。

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