いっせい地方選勝利へ
     日本共産党和歌山
     下角県委員長に聞く
(下)

20146月5


  県議団奮闘
 ―共産党の議席の値打ちは。
 2011年の台風12号による水害では、紀南地方を中心に大きな被害がでました。ダムからの放流も被害を拡大しました。党県議団のねばり強い質問で、ダム操作を改善ざせたことは大きな成果です。また、国が認めなかった急傾斜地農地への災害復旧事業では、山下よしきFacebook)参院議員とも協力し、国に認めさせました。
 近い将来に予測されている南海トラフ地震が発生すれば、数分で巨大津波が押し寄せる地域もあります。党県議団の提案で、地震直後に津波が到達する地域に津波タワーがつくられました。県営住宅(田辺市)の屋上に避難できるよう外階段をつけることも、今年、予算化されました。
 このような党県議団の奮闘は、オスプレイ訓練を県内最大の観光地である白浜町に誘致せよと質問するような自民党県議などとのあざやかな対比を見せています。

  各地で集会
 ―2人区、3人区で議席を獲得してきた実績がありますね。
 来年春のいっせい地方選挙県議選で日本共産党は、西牟婁郡(定数2)に高田由一Facebook)=現職、有田郡(定数2)に松坂英樹Facebook)=現職、海南市・海草郡(定数3)に雑賀光夫Facebook)=現職、和歌山市(定数15)に奥村規子Facebook)=現職、加藤直人=新人、橋本市(定数3)に富岡清彦=新人の6候補を擁立し、現有4議席からの躍進をめざします。
 定数2や3の選挙区での勝利には、保守の人々との共同が欠かせません。
 2003年に定数が4から2に減らされた西牟婁郡では、高田氏個人に大きな期待が寄せられるものの「共産党でなかったら」という有権者の気持ちを突破するため、日本共産党そのものを語る「つどい」を徹底して開くなかで、保守の人々との共同が広がり、前回県議選での勝利につながりました。
 前回県議選で定数を3から2に減らされた有田郡でも保守の人々との共同は大きく、民主党後援会幹部や元町役場幹部、老人会会長ら保守・無党派の人々が連日、政党カーに乗り込み松坂候補を応援しました。

 自民と対決
 ―「自共対決」時代の様相はどのようにあらわれていますか。
 自民党の悪政は、田舎に行けば行くほど大きな矛盾を広げています。中山間地では、極端な高齢化と過疎で共同生活が困難な「限界集落」が広がっています。有田や紀南地方では、全部あわせても20戸程度の小さな集落で、「つどい」がつぎつぎと開かれています。区長(自治会長)に開催することを伝えると区長自ら住民に知らせてくれ、集落のほとんどの家から集まってくれるところもあります。
 参加者のなかには、「この前たのまれて自民党に入党した。共産党の話しも聞いてみたいのできた」という議員もいます。
 自民党県連は今、ムダな大型公共事業をすすめる国土強靭化(きょうじんか)とセットで党員を増やす運動にとりくんでいます。建設業協会の幹部らを集め5月10日に田辺市で開いた集会では、「県民の生命と財産を守ることが強靭化」とぶちあげ、衆院3区で党員を3,000人増やしてほしいと訴えました。
 民主党への期待は裏切られ、維新の会の声も聞かなくなるなか、日本共産党と自民党が直接対決する構図が鮮明です。党員と「赤旗」読者を増やし、得票目標に見合う後援会をつくりあげることに全力を尽くします。

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