台風21号被 「ひざまで水に漬かる」
     和歌山県内でさまざまな被害
                                                    20171024
 台風21号は10月23日未明、紀伊半島の南東沖を通過。和歌山県の紀の川市では土砂崩れに巻き込まれた男性(82歳)が意識不明で見つかり、海南市では県道2ヵ所が土砂崩れし、この間に車32台が取り残され約50人が一時孤立するなど、県内にさまざまな被害を出しました。
 新宮市では、10月22日午後10時までの48時間雨量が831.5ミリと観測史上1位を記録し、国道冠水で衆院選と市長選の投票箱が届かず開票が大きく遅れるなど、市民生活に影響を及ぼしました。和歌山市では、亀の川と和田川が氾濫し約3万人に避難勧告が出されました。同市岡崎に住む看護師の男性(27歳)は、「夜11時ごろ仕事から帰ると、アパートの前がひざまで水に漬かっていました。車を止めることができず、昨夜は実家に泊まりました」と話しました。

 土砂が民家直撃 共産党紀の川市議団が調査
   
                                 土砂崩れの現場
     
                    土砂崩れでアスファルトが切れた県の広域農道
 台風21号の大雨による土砂崩れが民家の1階になだれ込み、坂口重雄さん(82歳)が意識不明の状態で見つかった、和歌山県紀の川市西脇の現場を10月23日午前、日本共産党の石井ただし、中村まき(Facebook)両市議、かど真一郎(Facebook)市議予定候補が調査しました。
 崩れたのは、山の斜面を削ったり盛り土をしたりして造った、県の広域農道の舗装現場です。幅約20メートル、縦約50メートルにわたり山がえぐれ、茶色の山肌がむき出しになりました。消防の懸命の救助作業を見守る住民から、「これは人災だ」の声も聞かれました。
 坂口さんと娘同士が高校の同級生だった女性(80歳)は、「おとなしく子煩悩な人で、娘が高校生のころは雨が降ると『ぬらしたらあかん』と車で送り迎えしていた」と心配そうに話しました。
 石井市議団長は、「原因究明と2次災害の防止、急傾斜地の道路の点検を、党県議団とも力を合わせ求めていきたい」語りました。

   
   土砂崩れ現場を調査する、奥村規子県議(左)と、石井ただし紀の川市議

    
    被災地域で住民の話を聞く、かど真一郎紀の川市議予定候補(左)と奥村県議

    
    被災地域で住民の話を聞く、中村まき紀の川市議(左)ら

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