軍事費削って暮らしに                文 ・ くにしげ秀明
   今後の日本の進路を考えるとき、外交、とくにアメリカとの関係を見直すべきではないでしょうか。アメリカと軍事の関係はもうきっぱりやめて、対等・平等の友好条約に切り替えるべきだと日本共産党は考えています。
   日本とアメリカは半世紀以上にわたって、日米安保条約という軍事同盟で結ばれてきました。日本にはたくさんのアメリカ軍の基地がおかれています。和歌山県内の山間部をふくめ、日本各地で米軍機の低空飛行訓練が繰り返されるなど、わがもの顔でアメリカ軍の戦闘機が日本中を飛び回るというのは異常なことです。
   私たちは、基地の財政負担も強いられています。
   先日、沖縄にある部隊の一部をアメリカのグアムに移転させる費用の負担まで国会で決められてしまいました。アメリカ国内につくる基地の費用を、なぜ私たちが負担しなければならないのでしょうか。
   「軍事同盟絶対」の軍事費のムダ通いをただせば、くらしの予算をもっと豊かにすることができます。
   戦闘機や戦艦などの購入や修理・維持にあてている費用は毎年2兆円にもなります。これを半分に減らせば、75歳以上の高齢者の医療費を無料にすることができます。
   アメリカとの軍事の関係をただすことは、憲法9条を守ることにもつながります。アメリカは、軍事作戦に参加してほしいと日本に繰り返し迫っています。
   かつて日本が引き起こした戦争は多くのアジアの人たちの人命を奪い、そして日本人の命も奪われました。
   まもなく7月9日がやってきます。64年前のあの日、和歌山大空襲ではおよそ12万人が被災し、2,000人が犠牲になったといわれています。もう二度と戦争は繰り返してはいけない。憲法9条はなんとしても守っていこうではありませんか。


    くにしげ秀明TOP