3月の懇親会で話題にのぼったベートーベンの8番。(もちろんシンフォニーですよ)
あんまり有名ではないかもしれませんが、ひそかな名曲です。
市響メンバー内でも、静かなブーム???
一つ前の7番が超有名になっちゃいましたから、
その弟分の8番も押していきましょう!
ベートーベンは7番よりも8番のほうが優れていると考えていたそうです。
(出典:音楽之友社スコア)
ちなみに7番も8番も、完成したのは1812年。クラシック音楽界では超有名な年号「1812」です。
始まりと終わりとが一緒である曲って、珍しくないですか?
楽譜だけみたら、こんなとんでもない曲なんだ!と思ってしまいそうです。
しかしご安心を。通常見慣れている音符に、旗が2本増しだと思ってください。
なおこの2楽章と、テンポの神様メトロノームとは、切っても切れない関係にあるようですよ。
初めて聴いても3拍子。でも初めて聴いて1拍目がわかったら、天才。
われらがファゴットにはちょっといい旋律が割り当てられています。
これまた、小節の頭がどこかわかったら、大天才!
弦楽器がたいへんそうですね。特にセカンドとかビオラとか、ふだんトコトコトコトコ・・・をやってるパートの皆様、トコトトコトトコトトコト・・・ですよ。
ティンパニが「ソ・ド」じゃなくて、オクターブに調律されているのが、新発明かもしれませんね。
同じオクターブでも、第九の2楽章のような、怒りのティンパニではなく、静かになにかを物語っているかのような・・・
そしてわれらがファゴットもいっしょに。
この伴奏は、後世に残るファゴット伴奏史上、田園の3楽章以来のヒット作かもしれません。
最後にティンパニは、いいとこ持っていきますよ。
でも、難しそう・・・
乱れ打ちですね。
というわけで、いつかはやりたい曲リストに入っているのですが、いまだ実現せず。
ちなみに私は、ベートーベンの交響曲のなかで、初めてちゃんと全部聴いたのが、この8番であります。
(ベートーベン/交響曲第8番 過去の演奏会では:1983年6月/第12回定期演奏会)