トレド
トレドには1時間ちょっとで着いた。まず丘の上からトレド全体を見た。タホ川が周りを流れて美しい風景だった。アンダルシア地方で見ていたスペインの民家はオレンジ色の屋根に壁が白かったが、トレドは屋根も壁も同じような黄土色をしていた。
橋を渡り、門をくぐって街の中に入った。トレドに来てよかったと思った。そう思わせる街並みだった。
カテドラルに入った。セビーリャでカテドラルに入れなかったので楽しみにしていた。セビーリャのものはカテドラルとしては世界第3の大きさ、トレドは世界第4の大きさである。1位はローマのサンピエトロ寺院、2位はロンドンのセントポール寺院である。中で写真を撮ることは許されなかった。横向けに伸びる珍しいパイプオルガンがあった。宝物が展示してあった。宝石が散りばめられた数々の宝物。真珠がぜいたくにつけられた司教の上着。金糸銀糸でものすごい重さだそうだ。それが何着もあった。
サント・トメ教会に行った。ここは外から見ると「え、ここ教会?」と思うものだったが、中に入れば、グレコの有名な絵があった。ガイドが言うにはラスメニーナスと並ぶものらしい。
象眼細工の店に連れていかれた。手作りのものは金箔を打ちこんでいくのでさわるとでこぼこしているが、機械で作ったものはつるつるしている。当然機械製の方が安いという説明があった。確かに手作りのものにライトアップしたものは光が反射して美しかった。記念に買おうかなと思った。しかし、手作りのものは高かった。安物のペンダントにしようか、でも今までの旅行で買ってきたものがたくさんあるしなあ、とか考えているうちに時間がきてしまった。結局買わずじまい。まあ、それほど食指を動かされたものもなかったからよい。髪が長かったら髪留めを買っていたと思う。
前日までバスは水を積んでいて、いつでも1ユーロで買えたので、この日も大丈夫だろうと水の用意をしていなかった。しかし、2時間も歩いて観光して、のどが乾いてしまった。連れていかれた店にはジュースはあったが、水はなかった。同じように水をほしがっている沖縄からの3人連れがいた。この人たちは南国出身なのに一番暑がっていたと思う。小太りの人と話す機会があったが、その人は3月から12月までエアコンを入れているという。暑いところにはいかないから暑さには弱いのだそうだ。その人たちが添乗員さんと
「お水がほしいのだけどどこかに売ってませんかね」
「水は向こうの方の店に売ってましたよ」
「でも集合のあと5分では買ってこれませんよね」
「いいですよ。待ってますから」
といううような会話をしていた。それでその人たちについて水を買いに行った。しかし、水を売っている店はすぐには見つからなかった。ようやく見つけたときは5分は過ぎていたと思う。添乗員さんが探しにきた。元の店のところに行くと、他の人たちは待っていた。
帰りは、順調に進んだらしくマドリッドには1時間もかからなかった。添乗員さんから時間があるので三越に案内して約1時間のフリータイムを設ける、7時50分から三越の向かいのレストランで夕飯を食べるという説明があった。それを聞いて、三越でツアーと離れ、自分でゲルニカを見に行こうと思った。

タホ川とトレド

右の家の2階に鎧2体

双頭の鷲はハプスブルク家の印

服の色を建物の色に合わせました
奥の建物は教会です

この橋も相当古いそうです