1998年8月13日(木) ロンドン7dayトラベルカード

朝5時半ヒースロー空港ターミナル3に無事着いた。表示に従って出国審査へと進んだ。審査は厳しいと聞いていたが、何日間の滞在か、観光か聞かれただけですぐ終わった。預けた荷物も汚れもせず無事着いていた。

関空の東京三菱銀行で買ったポンドのトラベラーズチェック(T/C)を空港のトラベレックスという両替所で現金に代えた。手数料は一切取られなかった。関空で1£あたりT/Cが243.03円、現金が251.03円だったのでこのやりかたは大正解だった。243.03円のレートで買えたことになるのだ。それに多分トラベレックスの隣のトーマスクック両替所では手数料を取られたと思う。150ポンド買ったので現金を直接買うより1200円得したことになる。

日本へクレジットカードで電話した。母が出て無事着いたと伝えた。

地下鉄の駅はそこから結構遠かった。カートを使わなかったのでしんどかった。地下鉄の長いエスカレータでは人は右側一列になって左側を急ぐ人のために開けている。少しでもぶつかると皆「SORRY」を言ってくれる。さすがマナーの国だ。ピカデリーサーカス行き3.3£の切符も難なく買え、ガイドブックで読んだように切符を自動改札に入れ、先に切符を取り出すとドアは開いた。ホームは東行きか西行き、または北行きか南行きかを書いているので駅名を書いているよりわかりやすい。そして地下鉄に乗り込んだ。長い座席は7人掛けで一人ずつしきってあり、二人ずつ向かい合う座席のところは肘掛けがなかった。これは乗り降りがしやすいだろう。このピカデリーラインは最初にできた路線なのでロンドンでは一番深い所を走っている。そのため長いエスカレータを二回乗って乗り場まで行った。それにこの車両は後で乗った他の路線の車両と比べて古く、床は木であり、天井も丸みが大きかった。ドアのところに立つと雨の日はびしょびしょになるだろう。ドアの横には荷物置き場を作ってあるので大きなトランクをそこへ置けるのは便利だ。

ピカデリーサーカスに着いて地上へ出て少し探すとすぐに予約していたリージェントパレスホテルがあった。チェックインには相当早い時間だったが、すんなりOKしてくれて住所、名前、パスポートナンバーを書いて、鍵をもらい、5階の部屋へ行った。窓を開けると臭かったので何だろうと下を見たら、内庭で何か重油のようなものを沸かしている。あわてて窓を閉めた。向かい側の部屋に東洋人が見えた。そして共同のシャワートイレ室を確認しに行った。さっそく観光に出た。

まず、地下鉄の窓口で7デイトラベルカードをつくること。ツーリストインフォメーションで、どこで買えるかと聞いたら、ここだというので写真と1ゾーン分13£を出してサインしたら簡単にもらえた。そしてバスに乗った。トラベルカードを車掌に見せ、二階の一番前に座った。思ってたより高い。気分がいい。

あのビッグベンが見えてきたので降りた。新しい感じがした。右側の国会議事堂の方へ行き警官の写真を撮ったりしていたら白人に「何やらパーラメント?」と聞かれた。パーラメントとは国会議事堂の事なのかどうかわからなかったので「アイドントノウ」と答えた。側にウエストミンスター寺院があったので5£を出して入場した。ここは1年前ダイアナ妃の葬儀が行われた場所である。昔の王様やお后達の棺が置かれ祭壇は金箔がはられていた。また、戴冠式もここで行われ、その時座る王様の椅子もあった。椅子にはクッションがなかった。

その後、またバスに乗りトラファルガー広場へ行った。ナポレオンをやっつけたというネルソン提督の像が高い塔の上にあり、その下に大きな四頭のライオン像があった。なかなか立派なライオンで観光客がその背中に乗り、写真を撮っていた。三越百貨店のシンボルはこれを真似たそうである。

次に側にあるナショナルギャラリーへ行った。ここは入場無料だ。しかし、教科書で見るような印象派の有名な絵などが何点もあった。日本語で説明をしてくれるCDも一応無料で貸してくれるそうだが、協力金3£と書いてあったのでやめた。

バス停がわかりにくかったので適当なバスに乗ったらオックスフォードストリートまで行ってしまった。そこでお腹もすいていたので外からサンドイッチ屋さんをのぞいたら、自分で好きなものを選んでレジへ持っていってるみたいなので入ってみた。種類がたくさんあり、その中からツナサンドと50%オレンジジュースを買ったら2.24£だった。テイクアウトはテイクアウェイというらしい。袋を持ってぶらぶら歩いていたら地下鉄の駅があったのでそこからホテルへ帰った。

ホテルで食べ、この日はまだ日も高かったがこれで観光は終わりにした。4時頃だったと思う。シャワーを浴びに行った。共同シャワーというのも初めてだったが、結構快適だった。洗濯もそこでした、というよりタオルの代わりに洗濯物で体を洗った。以前、本かテレビでこうすると一石二鳥だと誰かが言っていたのを実行してみたのである。普段あかすりタオルを使っているので泡の立ちかたがいまいちのように感じられた。でも旅のときぐらい辛抱しよう。そして、洗濯物は部屋の洗面台の上に干した。

このホテルは日本のガリヴァーという代理店で8500円で予約したが現地では日〜木が49£、金〜土が69£と表示していた。日本で予約の方がずっと得だ。眠たくなったので7時頃には寝た。時差が8時間なのでロンドンの午後7時は日本の午前3時だ。

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