2000年8月6日  クスコ


カテドラル





アルマス広場の店


サント・ドミンゴ教会の中庭


サント・ドミンゴ教会に
残されているインカの石積み


コカとコカ茶
8時にホテルを出て空港へ。飛行機は10時発の予定が飛んだのは12時だった。ペルーではよくあることらしい。約1時間でクスコに着いた。クスコはケチュア語で「へそ」という意味。インカ帝国の首都だった所だ。標高約3500m。飛行機から外へ出ると、やっぱり違う。ふわふわ歩いてる感じがする。気のせいかと思ったが、他の人も同じ事を言っていた。予想以上に日差しがきつく、上着を脱いだ。私は帽子を持ってこなかったが、ちょうど3$で売りにきたのでかぶってみた。が、私には小さくてあきらめた。またどこかで買うことにしよう。

クスコにもやはりアルマス広場はあった。リマのそれより小さめだが、周辺は店が並んでいて建物の茶色がいい感じだ。そのなかのレストランで昼食を食べた。「ベヘレー」というクスコでよく食べられる川魚、トウモロコシスープ、フルーツサラダ、アルパカの肉。トウモロコシは赤、白、紫、黒、黄など25種類あるが、黄色のものが一番上質だそうだ。この時は、黄色だった。アルパカはちょっと固かった。味は私にとっては食指を動かすほどのものではなかった。

サント・ドミンゴ教会へ。ここにはインカ時代、コリカンチャ・・・太陽の神殿があってまばゆいばかりに金色に輝いていたらしい。スペイン人はやはりそれらの黄金を取り除いて土台の石積みだけを残し、その上に石の教会を建てた。リマはレンガで建てているがここクスコは石で建てている。

インカの、刃を1枚も通さない石積みというのは事実であった。スペイン人はインカの建物をことごとく破壊し、残されたインカの石積みの上にスペイン風の建物を建てていた。スペイン人が作った石積みは当然のごとく、隙間だらけであった。大地震が起きてもインカの石積みは壊れないのに、スペイン人がつくったものはことごとく壊れたらしく何回も修復したらしい。後日訪れた、高い山の上に建てたマチュピチュにもインカの石積みがあった。こんな高い技術力を持ったインカでも鉄砲の前には弱かった。ほんの200人程度のスペイン人によって征服させられてしまった。最後の皇帝アタワルパは黄金を差し出す変わりに自分の命を助けてもらおうとした。黄金の宝物は溶かされてスペインに送られた。ヨーロッパは金があふれ、インフレになったという。もし、スペイン人がこんなことをしなかったら、黄金の宝物はもっとたくさん存在して私達の目を楽しませてくれただろう。でもきっとあの時代のこと、スペイン人がしなくてもどこか別の国の人が同じようなことをしていたに違いない。

リャマと写真を撮らせてチップをもらっている女性がいた。一回1ソル=約40円。1$払って5〜6枚撮らせてもらった。リャマもアルパカもラクダ科でどちらも首が長くよく似た感じだ。毛はアルパカの方が上質で荷役にはリャマを使うらしい。

サクサイワマン遺跡へ。クスコは町全体がピューマの形をしていてサクサイワマンはその頭部にあたる。毎年6月24日に太陽の祭り(インティ・ライミ)が行われ、生け贄もあるらしい。巨石がやはりすきまなく積まれていた。インカには石を溶かす技術があったという説があり、2段目の石の下部に棒で支えたあとがあるのがそれを裏付ける根拠だということだ。確かに石を溶かすことができればピタッと隙間なく石は積めるだろう。でもちょっと無茶な説のような気がする。やっぱりインカは不思議だ。アングルがいい第二の門を撮る。

土産物屋でコカ茶を初めていただく。味はハーブティだ。このツアーは19名中18名が女性という極端な構成だったためか、この頃からすさまじいまでの買い物戦が始まることになる。5時半に店を出る予定が結局6時。遅かった人たちはセーターや敷物を買い込んでいた。日よけのことを考えて帽子を物色し、頭にぴったりした毛糸の帽子を買った。私達二人が5時40分にバスに戻ったら、私達より先に戻っていたのは二人だけだった。でもその内の一人は目をつぶっていた。調子が悪いようだった。彼女は結局その夜の夕食には現れなかった。

その夜は、アルマス広場近くのピコアガホテルに泊まった。スペイン風の中庭があり、こじんまりとした4つ星ホテル。翌日5時半モーニングコールということで、9時半頃ベッドに入った。
隙間が全然ない!
隙間が全くありません
黒いリャマを生け贄にする台
黒いリャマを生け贄にする台
ずっと見通せます
ずっと見通せます
写真を撮らせてチップをもらう少女達
写真を撮らせてチップをもらう少女達
リャマと写真を撮らせてチップをもらう女性
リャマと写真を撮らせてチップをもらう女性
クスコ
クスコ市街
サクサイワマン遺跡
サクサイワマン遺跡
サクサイワマン遺跡・第二の門
サクサイワマン遺跡第二の門
サクサイワマン遺跡・2段目の石の下部の棒で支えた跡に注目
2段目の石の下部に棒でささえた跡がある

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