8月5日(日) オクサ

6時,野澤さん,クリスティ,ペティとReed(葦)へ行った。ここは細長い水場があってその周辺にはヨシ原が広がっている。水場の上にネットが仕掛けられている。たくさんの鳥が掛かっていた。セッジワーブラーが多かった。朝はここが一番多く掛かっているようだったので,私は6時の調査はここへ行くことにした。鳥をネットから外すことがとても面白かった。
野澤さんが,捕獲した野鳥を入れた布袋を掛ける場所を間違えた。クリスティが気づいた。それで掛け直していたが,多分間違っていると思う。野澤さんは少し気にしているようだった。

7時,Long。1羽しか捕獲できなかった。
8時,エルダーベリー。数羽。
9時,Long。キャリー(14歳),マーティンと行った。ウッドペッカーが掛かっていた。キャリーもマーティンもウッドペッカーを外すのは無理だと言い,アーダムを呼びに行った。アーダムは悪戦苦闘しながらも外した。作業は常に素手で行う。突かれて4ヶ所血をにじませていた。
10時,HouseでBee-eaterが捕まった。この鳥は,図鑑で見ていて,ぜひ見てみたいと思っていた。実際に日向で広げた羽を見ると,その微妙な変化が美しく輝いていた。
11時,Houseへ行くが鳥はなかった。Houseだけずっとスピーカーをつけていて,そこから鳥の鳴き声が聞こえていた。ペティになぜここだけスピーカーを設置しているのか訊いた。Bee-eaterを捕まえるためのオトリだそうだ。

ティボールが車で出かけて行き,少しの間,若い男性が代わりに鳥の測定をした。12:45同定は終わった。
昼寝をしていたら野澤さんが起こしに来た。13:30昼食の時間だった。行くと,すでに皆昼食を食べ始めていて,私はからかわれた。

14:15全員で歩いて町に行った。教会,小さな博物館を見学した。博物館には昔の生活道具などが置かれており,絵はがきなども売っていた。帰り道,ソフトクリームを食べた。子ども達はこれを楽しみにいていたみたいだった。大きいので250Ftした。日本円で150円程。物価からしたら高価なものだろう。

調査地に戻ったら17時だった。半時間ほどしてジョーカーがドーナツを持ってきてくれて皆で食べた。ジョーカー手作りのドーナツ。私も子どもの頃,家で作っていたことを思い出した。食べた後,ネットを開けに行った。

19時,20時とコントロールタイム。その後,Tシャツに黒いシミがぺったりと付いているのに気がついた。Nさんに首筋にも付いていると指摘された。
20:20夕食。ジャッキーの誕生日なのでデコレーションケーキが出た。ろうそくの代わりに花火が1本。花火は飛び出さなかったが火花が散った。
21時,Reedへ行ったが外すのに難儀して21時40分までかかった。夜のReedは特に足下に注意が必要だった。調査期間中,他の人が水にはまるのを何度か見た。アミットは長靴を履いていたが,水が中に入ってベトベトだった。
21:50同定は終わった。今日は151羽調査したとティボールが言った。

部屋に戻ってサラと話した。他の人たちは今晩もハンガリアン・パーティ。彼女は28歳ニューヨーク・ブルックリン在住のフリーライター。ケネディ大統領元婦人のジャックリーンに似て知的な感じがした。食べ物や酒について主に書いている。今回,ハンガリーへ来る前にロンドンへ行ってそこから来た。ロンドンではスコッチについて取材した。彼女は食べ物についても書いているそうだが,菜食主義である。欧米では菜食主義者は遠慮しなくてよいのか,このプロジェクト中,彼女用に私達とは別の食べ物を作ってもらっていた。ジャッキーは菜食主義者でもないのに,私達と同じものを食べたり,サラと同じものを食べたりしていた。サラの夫は店の壁などに絵を描く仕事をしていて,日本で仕事をしたこともある。来年2005年に夫婦で日本へ仕事をしに来ると言っていた。ニューヨークではバードコントロールのボランティア団体に入っていて,ビルに激突して弱った鳥を介抱しているという。今回のボランティアには2週間参加する。アースウォッチには23万円くらい払わなければならないが,費用は自分で出したのかと訊くと,おばに出してもらったと言った。サラから名刺をもらった。そこにはサイトのアドレスも書いていたので,また見てみようと思う。

本日,同定したもの
ナイチンゲール(老♂撮影),スポッティッドフライキャッチャー(撮影),ストーンチャット,Bee-eater(撮影),リザード(トカゲ),グレートスポッティドウッドペッカー(若い♂撮影),ゴールドフィンチ(撮影)