第3日 (1995/8/25) ロサンゼルス

 ラスベガスからLA行きの飛行機は12:50分発なので午前中は自由だった。自由と言われても、もうスロットマシンをする気はなく、かといって他のギャンブルにトライする気も起こらなかった。買い物をする気もなく、何をしたらいいのか思いつかなかった。ラスベガスは私には向かない!と思えた。早く次のLAへ行きたかった。
 
 LAへ着いたが混んでいたのか、荷物がなかなか出てこなかった。30分以上たってやっと出てきてツアーの人たちに合流した。他の人たち約10人は別の飛行機だったため(この旅は全日程同メンバーというわけではなく、行く先々で合流した)相当待ったらしく、待ちくたびれてブスッとしていた。
「すみませんでした。お待たせしました。」
と言いながらバスの奥へ乗り込んだ。すると、きつそうな中年女性が、
「荷物が出てこなかったんだって?ほんとに長い間待ったわよ。」
と意地悪そうに言った。私が悪いんじゃないわよ。旅行会社の組み方が悪いのよ。と内心思ったが、喧嘩するわけにもいかず、すみませんでしたというしかなかった。
その後、市内観光に出発したが、私の気分は沈んだままだった。荷物のこともあったが、この日のツアーの人たちは総じて冷たい感じがした。一人参加は私だけだった。アメリカのツアーに一人で参加するもんじゃない!と、この時は思った。しかし、後で行ったサンフランシスコではこの考えは変わることになる。

マリナ・デル・レイマリナ・デル・レイ 左の写真2枚はマリナ・デル・レイである。ヨットが繋留されている。明るい夏の日差し、澄んだ青空、これぞLA。
                                   

サンタモニカ 右の写真は桜田淳子の「来て〜来て〜サンタモ〜ニカ〜」(古いですか)で有名なサンタモニカの海岸である。ローラースケートに興じる人、サイクリングする人。人々はゆったり過ごしていた。
残念ながらバスから降りなかった。LAの風に吹かれて歩いてみたかったなあ。


ダイ・ハードのビルプリティ・ウーマンのロケ現場  左の写真は映画「ダイ・ハード1」のロケビル。映画ではナカトミビルと名付けられていたが、実際は別の名前が付けられている。

 右はビバリーヒルズにある「ビバリーウイルシャーホテル」。映画「プリティ・ウーマン」で主人公が泊まったホテルである。右端の黄色い日よけのある店は、この映画で女が入店を断られた店である。




ハリウッド・チャイニーズシアター前  右はハリウッド・チャイニーズシアター前庭の敷石に残されたハリウッドスター達の手形・足形である。私が手を比べているのは、シュワルツネッガーのものだ。やっぱり大きい。足は皆、靴を履いたまま形を取っている。女性のものはヒールだ。




駅左は駅である。デザインが可愛かった。青空に黄色でアクセントをつけた白い建物。こんな配色、好きだなあ。

リトルトーキョーにある免税店に案内され、スカーフ、バッグ等を買った後、ホテルに連れて行ってもらった。私以外の人たちはリトルトーキョーにあるミヤコホテルだった為、先に送って行き、私一人の為にユニバーサルスタジオ近くのホテルまで送ってくれた。ガイドさんに、
「私一人の為にすみません。」
と言ったら彼は、
「アメリカはグループで遊ぶ所だから一人参加の人を案内するのは3年ぶり」
と言った。そして、
「あなた一人を案内するのはかなりサービスだよ」
と言った。ちょっと腹が立った。というのは、私は一名参加のため、二人部屋の料金を払っていて、それも他の人たちよりグレードの高いホテルなのだ。また、気分が悪くなった。荷物の件といい、この旅行会社に対するイメージは相当悪くなった。でも、黙っていた。
 途中、映画「スピード」でロケが行われた高速道路を通った。ここでは、高速道路といっても日本と違い、料金は要らない。

ユニバーサルシティ・ヒルトンにチェックインし、夕食を食べた後、送迎車に乗ってユニバーサルスタジオの外にあるショッピング街に行った。面白そうな店を一通り見て回った。インディアングッズを置いている店が面白かった。

4日目に続く