ちぇ、こんな所まで来てしまったぜ。近藤さんよ。」
は、女の様に美しい顔をしている。
蝦土に来てからのこの男は、京の都に居た時とは、まるで別人
みたいに
穏やかだ。

「あの…」っと呟く。私
の名前は、市村鉄之助。
この場所・蝦土地に来てからは、彼の御付きをしてい
る。
「なんぜぇ。しけた顔をするんじゃね。」っと怒られてしまった。

「あの…副長」と、問い掛けると彼は「ふっ、副長は昔の事だけどな」っと

微笑み返してくれた。「あの…新選組の話をして頂きたいのですが。」

オドオドしている、私に彼は「ふっ、遠い昔の事だけどな」っと微笑み替えしてくれた。


清川八郎っと言う男が、文久三年「浪士組を結成する!志がある者は、集まって欲しい

この頃の、江戸の試衛館道場では

天然理心流の道場を引き継いだ、体のが体のでかく、暇があれば拳を口から

入れて、皆を楽のませる男・近藤勇。

そして、剣の天才と道場でも一番の使い手・沖田総司。
才覚に優れ、穏やかな性格の 山南敬助。
そして、藤堂平助・原田佐之助・永倉新八・井上源三郎達であった。
「遅いなー。もう夕方ですよ」と総司が呟く「歳さんなら、もうじき帰ってくるよ」と
大声で、笑う近藤。「帰ったぜ。今日の相手は、剣がなってねーな」
と帰ってきた男が、鉄之助と話をしていた・土方歳三だ。
「歳、浪士組に我々も仲間になろうっとおもってな」っと呟く近藤。

「眉唾モノだぜ。近藤さんよ!近藤さんが参加するのだったら、おいらは何も言わねーがな」
っと言って席を立つ 歳三。「行きましょうよ!京へ」「遊びに行くのではねーど!ったく」
「兎に角、近藤さんが言われているのですから、一度!浪士組に…行っては如何ですか?」
と山南の意見で、皆が納得する。



浪士組で京に来た、近藤達に

清川が「諸君!良く集まってくれた。ここでの働きは攘夷の為に尽くす事だ。」
「話が違うじゃねーか!近藤さんよ」歳三は呟く。
そんな中「我々とは、意見が違う。脱退をさせて頂く」
大きな声が、響きわたる。「だれでぇー一体奴は」と見上げると
芹沢鴨が立っていた。「我々も脱退する」と近藤が言うと
清川は「好きにしたまえ、君達だけでは無理だろうがな」っと大声で笑った。
浪士組を抜けた、芹沢、近藤達は「近藤さん、あんたとは気が合いそうだな」と
酒を飲みながら、大声で笑う。ここは、京の遊郭・島原である。
「ちぇ、気に入られね」と呟く歳三に「又、土方さんの気に入らないが始まった」カラカラ笑う
総司に「うるせぇー」と舌打ちをした。

芹沢鴨と言う男。会津松平家に顔を聞くらしく
「我々は、会津・松平容保公のお抱えになった」と、言った。
壬生浪士組には、局長が三名 芹沢鴨・新見錦・近藤勇である。
「芹沢の野郎は、新見と局長を二人も出しやがって!」と、歳三。
「此方からは、副長を二人!にしたら如何です?」
「むこうが、局長で こっちが副長か!けっ あんたの考えやすそうな事だぜ。山南さんよ」
大阪に行っては、「俺たちが、壬生浪士隊である!金を都合して頂く」と言っては
金を無心するのだ。ある時、生糸屋・大和屋が、金の無心に来た芹沢達を相手にしなかった。
「大和屋には、天誅を下すべし」とにやりと笑い「生糸屋・大和屋は、我々に逆らった!天誅を下す」
と、大筒を打ち込んだ。あまりにものやり方に近藤も苦々しく思っている。
ある日、お梅と言う女が 芹沢を訪ねて来た「旦那さんに言われて来ました。芹沢先生にお金を
返してもらうようにきましたえ。今日は、芹沢さんが金子を返して くれるまで此処をどきまへん」
と居座っている。「良い女じゃねーか!」「私は、嫌いだな。あんな女。」「てめーには、ガキとつるんでいるのが
似合っているぜぇ。」と話をする二人。
奥から、酒に酔いつぶれた芹沢が現れた。「おい!女、金を返すから、こっちの部屋にこい」
「分かりました。今日はほんまに返してもらわな。うちが旦さんにしかられますえ。」と言い、上がる
芹沢の部屋に着いた、お梅が「何するんですか!人を呼びますえ!!」「呼んでも、誰もこねーよ」っと
言い、芹沢の手篭めにされてしまった。「誰かー助けておくれやす」との悲しい声が、此処・八木宅にこだましていた。

続きを読みますか??読まないほうが良いと思いますけど。