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紀州釣り

by永易啓裕



タックル
波止と磯との違い
ヌカ団子(基本の量と中身)
混ぜ合わせ方と水分量
分量調整
ベストシーズン
ポイント選び
仕掛け
基本的な釣り方
実釣
ウキ下の設定
風のある時の対処法
 




タックル

竿・・・磯竿なら0.6号の5.3m、チヌ竿なら1号の5.3mです。
   これは、私が普段使っている竿で、釣る場所によって異なってきます。
リール・・・小型のスピニングリールで道糸は、2.5号〜3号です。
ウキ・・・ヘラウキを改造した自立ウキを使います。
ハリ・・・殆どチヌバリの1号を使います。
ハリス・・・1.5号、これが標準です。
クーラー・・・刺しエサを保存するのにクーラーは必ずいります。
   クーラーには、竿を固定できるようにしておいた方がいいです。
   私のクーラーには、ヘラ台用の足を取り付け、磯でも釣れるようにしています。
バッカン・・・丸型のバッカンを使っています。
バッカン
よくある四角のバッカンだと、端の方が混ぜにくく、全体にうまく混ざらず水分量のむらが出来ることがあります。
水分のむらがあるダンゴは、握りにくく、投げるときに割れることもよくあるので出来るだけ水分量を均一にしたいからです。


紀州釣りは、ダンゴを手で握るので、手を洗うのに水くみバケツと、手を拭くのにタオルがいります。




ヌカ団子(基本の量と中身)
糠むぎ・さなぎ
基本となるダンゴの割合は、ヌカが、押し麦0.25粗挽きサナギ0.5
始めて紀州釣りをする人や、まだ紀州釣りに慣れていない人は、ヌカの量を少し多めにして、投げる時に割れにくいダンゴにしたほうが、いいと思います。
集魚材については、波止で紀州釣りをする場合は、必ずと言って良いほど入れていますが、磯の場合は時期やエサ取りの状態を確かめてから入れるようにしています。

永易氏のヌカ団子の割合…ヌカ10 ムギ0.25 砂2 サナギ1 水0.25

波止と磯との違い
 
磯は波止に比べエサ取りが、多く早くダンゴが早く割れるだけでは、サシエサがエサ取りのエジキになってしまうと言うことに気づいたのです。
ダンゴがエサ取りからサシエサを守ってくれていると言うことが、この時重要なことだと思いそれからは、磯で紀州釣りをする時は、割れにくいダンゴにするように心がけました。
割れにくいダンゴに変えてからは、釣果のむらも少なくなり安定してチヌが釣れるようになったのです。
波止で紀州釣りをする時は早く割れた方が良いのに、磯では割れにくい方が良いと言うのは、エサ取りが多いか少ないかが重要な鍵をにぎっていたのです。

今では、釣りに行く場所や、その日の状況におおじてダンゴの配合を変えるようになりましたがダンゴの持つ性能は、チヌの数や魚の活性は言うにおよばす、釣る場所や季節、水深によって異なってくると言うことです。
チヌを集めると言った集魚重視の場所や、ダンゴをもたしてエサ取りをかわすのに徹しなければいけない場所もあります。
手返しを多くして、その中でチヌを釣る場所もあります。
釣りに行った場所の特長を早くつかみ、どういうダンゴがその場所にあっているか見つけ出すことが重要です。
釣り方がその場に合っていれば、納得がいく釣りが出来ると思います。

紀州釣りは何故か休憩の出来ない釣りです。
あと一投あと一投と、粘らずに早めに切り替えていく方が良いと思います。
紀州釣りをする人それぞれに紀州釣りのダンゴに求めるものは、違うと思いますが、私は場所によってダンゴに求めるものは、変わってきます。

 


 
 



混ぜ合わせ方と水分量
糠
バッカンにぬかを入れる→
押麦
押しむぎを入れよく混ぜる→
混ぜる
砂を入れる→
さなぎ
粗挽きサナギを入れる→
粗挽きサナギに
よく含ませるように
海水又はアミエビを入れる→
水分のムラが出ないように
良く混ぜ合わせる→

 
基本的に釣り場でダンゴをねります。
ダンゴの作り方は、まずバッカンの中にヌカを入れ、次に押し麦を入れます。
ここで、良くかき混ぜ、その上から砂を入れます。
砂を入れた上から粗挽きサナギを入れ、その上から海水、又はアミエビを入れます。
そして、粗挽きサナギに十分に水分を含ませます。
粗挽きサナギは、浮く物が幾分入っているので、水分を良く吸わせて、なるべく浮かないようにしたいからです。
チヌが浮くと、アタリが遠のくことがあるので、出来るだけチヌを浮かしたくないからです。
粗挽きサナギに水分が行き渡ったら、下の砂と混ぜていきます。
そして、下のヌカと混ぜ、全体にむらの無いように混ぜます。
ダンゴの水分の量は、きれいに握れる程度です。
手で丸く握った時に、バサついて握れなければ、水分を足し、握った時にベタついたり、二三回握っただけで投げられるようなダンゴになれば、水分が多すぎます。
 



分量調整
 
波止釣り用のダンゴは、押し麦を入れる時に集魚材を入れ、水分は、アミエビを入れます。
春先や晩秋、シーズン中でも、活性の悪い時や、チヌの気配が全くない時は、ヌカを極端に増やします。
砂を極端に減らしても同じ事ですが、これは、ダンゴが沈むとき、ゆっくりと沈め、出来るだけチヌにアピール出来るようにするためです。
このダンゴの場合、水分は少な目のダンゴでないと、ヌカの量が多いので、ダンゴがなかなか割れないので釣りにくいと思います。
どうしても集魚材やアミエビを多く入れたい場合は、アミエビをかなり多めに入れ、両手で握ると水分が多くて握りにくい程度にします。
このダンゴを片手でギュッと握り、ダンゴに、握った形がクッキリと付くぐらいにして、そのままの状態で投入します。
この方法だと水分が多くてもダンゴの割れは、早いはずです。
また、夏やエサ取りの活性の高い時も、ヌカを多くして割れにくいダンゴにします。
夏や秋のチヌの活性の高い時は、砂を多めにして早く沈めて早く割れるようにする場合もあります。
チヌが数多く釣れる日、数枚釣るのにありまり時間がかからない日などは、水分又は、アミエビを徐々に増やし、ダンゴの大きさも小さくしていきます。
チヌが数多くダンゴの周りにいる時は、どうしてもチヌが浮き、アタリが遠のいてしまう事があるので、ダンゴを小さく、出来るだけ良く締まるようにして、中層でダンゴがバラケないようにした方が良いと思います。

 


ベストシーズン
 
紀州釣りをするなら4月中旬から10月いっぱいまで、この
この時期、磯はエサ取りが多く紀州釣りに慣れていないと少し釣りずらいかもしれませんが、これから紀州釣りを始めようと思っている人は、この時期に始めるのが良いと思います。
釣りにくい時期は、11月〜3月の水温の下がった時期です。

春ののっこみのある場所なら、のっこみが始まると紀州釣りでチヌは釣れますが、はじめのうちは、水温が低く、釣りにくいので、やはり、のっこみ後半の方が紀州釣りでは、釣りやすいようです。
シーズンが終わりかけの時期も水温の低下とともにチヌの動きが悪くなり、しだいに釣れなくなります。

 


ポイント選び
 
大物が良く釣れる場所で釣りをする場合、大物に対処するため始めから仕掛けを太くして釣り始めます。
しかし、紀州釣りは基本的に底狙いですので、底が荒い釣り場だと根がかりが多くなり太いハリスを切るのに苦労します。
大物が多い釣り場なら砂底でないと釣りにならないと思います。
私の場合、ハリスが1.5号ぐらいでじゅうぶん釣りになる場所で釣りをすることが多いので、根がかりが多くてもあまり気にならないのですが磯釣りの場合は、とくに底が砂地の方が釣りやすいのは言うまでもありません。
そこで、砂地でない場合、磯の上の方を見て、棚状になっている場所が二つ以上あれば、海の中もそのようになっていると考え、棚になっている所で釣るように考えます。
磯は、海の中に潜って見なければ、はっきりしたことがわからないので、渡船を使うなら、船頭さんに、地磯なら近くの釣り道具店などで場所やポイントなどを聞いてから釣行した方がいいと思います。

水深は、波止、磯ともに5m〜10mぐらいがいいと思います。
 



 



仕掛け

 
竿に、リールをセットし、道糸には、極小のウキ止めをつけます。
次にスナップサルカンを道糸に通します。
スナップサルカンがウキ止め糸で止まらない場合は、シモリ玉を使います。
スナップサルカンにウキをセットし、道糸とハリスをつなぐのに、サルカンを使います。
ハリスは2ヒロが標準です。
ハリスにガン玉のオモリを付ける場合もありますが、今まで、ハリスにガン玉を付けて、良く釣れたことがないので、基本的にハリスには何も付けないようにしています。

仕掛けは、出来るだけシンプルな方がいいと思います。
 



基本的な釣り方
紀州釣りの基本的な釣り方は玉ウキを使い、ダンゴに入れたサシエサが
海底まで届き仕掛けがなじんだ状態でウキが水面下、数センチ沈んだ所で止まるようにウキ下を調節し、ダンゴが割れると、ウキが浮き上がり、ウキが水面に出てからのアタリを取るのが紀州釣りの基本です。

波静かな場所なら、棒ウキを使って、ウキのトップが、完全に沈まないようにタナを取り、ウキが浮き上がる途中と、浮き上がってからのアタリを取る、これも基本に近いタナ取りです。
どちらにしても、タナを水深より少し短く取り、ダンゴが割れてウキが浮き上がってからのアタリを取ります。
しかし、最近は水深よりタナを多く取るハワセ釣りが基本になりつつあります。
はわせ釣りについては、後記します。
 



実釣
まず、釣行前日に天気予報などで、天気・風向きなどを調べ、雨が降るなら、雨の対策を、風が吹くなら風向きを計算して釣りやすい場所を選択します。

釣り場に着いたら、まずダンゴを作ります。バッカンの中にヌカを入れ、次に押し麦を入れ、よくかき混ぜます。その上から砂を入れ、一番上に、粗挽きサナギを入れます。
粗挽きサナギの上から海水又は、アミエビを入れ、粗挽きサナギと混ぜます。
この状態のままで、ダンゴ作りは中断し、次に仕掛けをセットします。
仕掛けがセット出来たら、先ほどのダンゴ作りの続きをします。
ダンゴがきれいに混ぜられたら、ダンゴを握って水分の量を確かめます。

水分量がよければ、ダンゴを3つ握ってポイントに先に投げておきます。
次に刺しエサを用意します。
刺しエサの用意が出来たら刺しエサを付けずに仕掛けのハリだけをダンゴに握って、に投入します。
ハリだけの状態でタナ取り(ウキ下の調整)をするのです。

ウキが水面より数センチ沈んだ状態にタナ取りが出来れば、次に、刺しエサのオキアミをハリに付けて投入します。
沈んでいるウキが、浮き上がってくるのを目で見て確認出来るはずです。
ウキが浮き上がってから10秒から15秒待って、仕掛けを回収します。
シーズン中なら、オキアミは、大抵エサ取りに取られているはずです。
同じ事を2〜3回繰り返し、オキアミが残っていれば、集魚材やアミエビを足します。
オキアミがエサ取りに取られていれば、そのままのダンゴでしばらく様子を見ます。

この一連の動作の中で、ヌカの割れるタイミングも見ていきます。
ヌカは、その日の用意したヌカによって粘りが多少違うので、今使っているヌカの粘りをこの時に調べておくのです。
ヌカの粘り方が自分のイメージとだいぶ違っていたら、この時に手直しをしておきます。
ヌカの手直しをしても、状況の変化がない場合は、刺しエサはオキアミのままで少しずつウキ下を深くしていきます。

今度は、仕掛けを投入し、ダンゴが海底についている状態で、ウキが完全に出たままにし、ウキが潮に流され、ダンゴが割れる前に潮の流れで道糸が引かれ水面に浮いていたウキが少し沈むようにします。
少し沈んでいたウキが、ダンゴが割れると浮き上がってきます。その後10〜15秒待って仕掛けを回収します。

この動作を2〜3回繰り返して、オキアミが取られていれば、刺しエサをもう少しエサ取りに取られにくい物に変えます。
オキアミがついていれば、もう少しこのまま続けます。
オキアミが取られたり残ったりする場合も、そのまま続けます。
オキアミが完全に取られていれば、次に刺しエサの重さがさほど変わらないボケなどに変えます。

ボケのエサでも同じ動作を2〜3回し、エサが取られていれば、刺しエサをコーンに変えます。
ボケが残っていたり、取られたりした場合は、そのまま続けます。
コーンに変えて、エサが取られていれば、今度はそのまま続けます。
残ったり取られたりする場合は、もう一度ボケに変えて様子をみます。
ボケで何投か様子を見て、先ほどと状況の変化がない場合は、ウキ下を更に深くして、今度は刺しエサをアケミ貝のムキ身に変えます。
この時ウキは海面に出たままで、ダンゴが割れてもウキに変化が出ないようにします。
そして、ウキに少し負荷がかかった状態が刺しエサがハリに残っている時です。
ヌカが、割れたようにウキが完全に出てきたときが、刺しエサが取られた時です。
この動作を何回か繰り返し、ダンゴにヌカを足します。
アケミ貝のムキ身がなかなか取られないようなら、エサをコーンかボケに変えます。

ここからの釣り方は大きく違ってくるので、アケミ貝のムキ身がすぐに取られる方を (1) とし、アケミ貝のムキ身がなかなか取られない方を (2) とします。
ここまでの行程で、チヌが釣れた場合は、その前後を集中的にやります。
状況があまりに激しく変化した場合は、その変化に合わせていきます。

 (1)の方は、エサ取りがかなり多いと考え、ヌカを足し、ダンゴが割れるのを少し遅くした方がいいようです。
割れにくいダンゴにし、刺しエサは、ボケ・コーン・アケミ貝のムキ身で色々試します。
ダンゴが割れにくくなった分、ウキは潮に流されて、ダンゴが割れる前に浮いていたウキが少し沈むはずです。
ダンゴが割れて、ウキが浮き上がって、どのエサでもすぐ取られるようなら、ウキ下をさらに深く取りダンゴが割れてもウキに変化が出ないようにします。
この動作を繰り返し、変化がない場合は、エサをボケ・コーンにします。
ボケとコーンで何回か釣って、変化がない場合は、今度は少しウキ下を浅くして、刺しエサをサナギに変えます。
この時ウキ下を浅くしたのでウキの変化でダンゴの割れるのがわかるはずです。
この状態でサナギがすぐに取られた場合は、ヌカを更に足し刺しエサも、コーンとサナギに絞られます。
コーンとサナギを使う合間にボケで様子を見るパターンでウキ下も、ベタはわせ(ウキ下を通常より更に深く取る)にし、ダンゴを握るのも力まかせにガチガチに握ります。
夕方にエサ取りが少し減ったら、刺しエサを変えますが、それ以外は、ほぼ一日これを繰り返すことになります。
サナギが残っていた場合は、その状態のままで何回か繰り返します。
サナギを使ったこの釣り方で釣れるときは、たまに大釣りをすることもあるので、違う釣り方に切り替えても、たまに何回か、試した方がいいと思います。
サナギを使って、チヌが釣れない場合は、刺しエサをボケ・コーンに絞り、ダンゴは、かなり固く握り、ウキ下はベタはわせにします。
たまに、ウキ下を浅く取り、様子を見たりしますが、ほぼ一日この釣り方で釣れると思います。
またチヌの食い気が良くなり時合いになった時や、夕方になれば、エサ取りが減り、釣り方を変える時もあります。

次に (2) の場合です。
コーン、ボケの刺しエサで、ダンゴの割れるのがウキの変化でわかるウキ下にした場合おそらく、コーンの方が、エサ持ちがいいはずです。
ボケのエサが取られるのが、あまりに早ければ、コーンで釣る割合を多くします。
アケミ貝のムキ身もたまに使い、変化がなければ、ボケ、コーン、アケミ貝のムキ身、オキアミのエサのパターンでダンゴを割としっかり握り、ウキ下をベタはわせにします。
コーンのエサが、あまりにもエサ取りに取られない場合は、あまり使わないようにします。
このパターンでほぼ一日釣ります。

状況の変化があり、前述のどれかパターンにあてはまれば、それを実行します。
チヌが釣れたパターンか、それに近いパターンを集中的にやり、ヌカの合わせ方、ウキ下、刺しエサの選択、ダンゴの握り加減等々チヌが釣れるパターンをいち早くつかめるかどうかで、釣果が大きく変わってくると思います。

ここまで、書いた以外にも、色々ありますが、上記の方法が全てではなく、釣り方を大きく変えて様子を見ることも重要です。
又、波止で釣る場合は、基本的に集魚材とアミエビはダンゴに混ぜ合わせて釣りをします。
 



ウキ下の設定
ウキ下の決め方は、ダンゴで決めています。
ウキ下は、水深で決めている人もいますが、私の場合それ以外に潮の早さでも決めています。
基本としているウキ下は、ウキが潮に流されていき、ウキがウキ止めにあたると同時に、ダンゴが割れるのが理想です。
しかし、潮が速く、あまりにもウキが流されてしまう時は、ダンゴの握り方で調節します。
私がよくするはわせ釣りは、基本的にダンゴが割れたのがウキの変化として出ないようにする釣り方です。
ダンゴの握り方を一定にし、ウキが潮に流され浮いていたウキが沈めば、少しずつウキ下を長くしていき、ウキが水面に出たままで流れていくようになれば私が普段しているはわせ釣りに近いはずです。
ただし、ウキの浮力があまりに強い場合は、これをすると、アタリが出ないこともあります。

慣れていない方やダンゴの割れるのをウキの変化でとらえている方は、ウキを水面よりすこし沈ませるて釣る基本を練習し、どれぐらいのタイミングでダンゴが割れるのかを覚えて下さい。
また、ヌカの合わせ方とダンゴの握り加減が一定になるように練習してからはわせ釣りをされることをお勧めします。
 



風のある時の対処法
風があるときは、出来るだけ左右の風は避けた方がいいと思います。
出来れば真後ろから追い風になっているポイントで釣った方がいいです。
左右の風ならまだ、真正面からの風の方がましだと思います。
横からの風が吹いているポイントで釣る場合は、ダンゴを投入した後に、出来るだけウキや道糸を風上に置くようにします。
ダンゴが海面についたと同時に竿を風上方向に大きくあおります。
この時リールのスプールに指をかけ、道糸を押さえていないと、ウキや道糸の操作が出来ないので、気をつけた方がいいです。
横から風を受けるときは、道糸の抵抗が大きく、道糸が風で押されて、ウキが動き、刺しエサも動いてしまうので、道糸がウキを引っ張っていないか気を付けた方がいいです。
風の向きと潮の流れが逆で、道糸やウキが持って行かれなかったら、さほど気にしないで釣っていてよいと思います。

風の強い日の釣り方のパターンとしては、大きく分けて2つあると思います。
海面上を風が吹き抜けるような日は、棒ウキなどの水面下にボディーが入っている方が割と潮の流れに乗り風の影響を受けにくいようです。
玉ウキや寝ウキなどのボディーの殆どが海面上に出ているウキは、風で滑っていくようです。
水面下まで押されているような日は、玉ウキや寝ウキなどの方が、水面下の風に押される流れを逃がす事が出来ます。
このような日は、棒ウキだと、風に押される流れに乗ってしまうので、釣りづらいと思います。
また、風があまりに強く、とても釣りにならない日などは、釣り座を風上の方に移動し、風下の方に斜めにポイントを作る方が風による影響を少しでも軽減出来ると思います。
とくに風が冷たいときなどは、つい自分自身を風裏にもっていきがちですが、竿先と仕掛けを風裏に持っていくようにしましょう。

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