« 2003年11月号 バンザイ!ホークス優勝~博多へ行っても浪速のホークス | Main | CD 桂枝曾丸 和歌山弁落語集 »
2004年12月02日 | 【 3.月刊『お前だえよ!』 】 |
和歌山のおばちゃん初体験!わかやまジャズマラソンwithジャズ2004年12月号
10月20日の日曜日、僕はマリーナーシティで行われた‘わかやまベイマラソンwithジャズ‘にゲストランナーとして参加した。
マラソンとは、縁遠い体系故に当日は不安を抱きながら迎えた。行ってびっくりしたのが済みきった空の下、なんと7000人以上の参加者が集ってるではないか?! 最近、夜に和歌山城の周りをジョギングしている人が結構多いのは知っていたが、この人の多さに近頃のジョギングやマラソンブームを目の当たりに見せ付けられた。 このマラソンの特徴は、ハーフマラソンから2kmのジョギングコースまで幅広く、和歌山浦の景色とコース内数箇所に設けられたステージで生のジャズ演奏を楽しみながら走れるというユニークさがウリ。ジャズを演奏するのも高校の吹奏楽部や社会人のアマバンと色々。僕は、おばちゃんカツラに女性物のピンクのジャージに身を包み‘和歌山のおばちゃん‘として2kmのジョギングコースにアタック。・・・アタック言う程のの事もないのだが、何せ自称和歌山を代表する小太り!たとえ2kmといえどもアタックという言葉が当てはまる。 本気モードのハーフや10kmとは違い我が2kmのメンバーは出発前にも緊張感がなく、ワイワイあちらこちらで雄叫びや歓声が沸きあがりちょっとしたお祭り気分。周りには、小さい子供を連れた家族やいろんな仮装をしている人やら様々。
時刻が来ていよいよスタート!僕は、ナント行ってもゲストランナーである。だから誰よりも速くゴールを目指す立場ではない。沿道で応援している人に「こんにちは~」とにこやかに愛想を振りながら、しんどそうしている参加者がいたら「おばちゃんと一緒に走ろう?!」と励ましゆっくりゴールを目指さなくてはいけないのである。一心不乱に一番を目指してはいけないのである。・・・かもしかのような走りは和歌山のおばちゃんには似合わないから。そんなん「せー」いうても出来へんけど・・ まあ、色んな使命感に苛まれ和歌山のおばちゃんはゆっくりとスタートしたのである。 沿道から声援を受けながら走るのって実は初めて。天候も良かったせいかこれがメッチャ気持ちがいい。皆が参加したくなる気持ちがこの時何となく分かった。黒潮温泉の前をスタートしホテルの前を通過し、マリーナの橋へ。ここが2kmコース最初で最後の難所。橋のてっぺんまで行って折り返すわけなんやけど。この場所まで来るとさすが、身体をゆすりながら「ハーハー」と息の荒くなってる姿も見受けられる。ここぞ、ゲストランナーの役割と近くの小学生の男に「おばちゃんと一緒に行こうか?」とやさしく言葉をかけると、その子供は「わー」と言うて逃げるように、イヤ元気に走って去った。自分の存在がいいのか悪いのかわからない一幕もあった。そう思えば、楽しく走るファミリーなんかは「おばちゃんや!こっちこっち」と誘ってくれた。中には同じファミリーでも僕が、後ろからやってくるのを発見するとそのお父さんがもたつくお兄ちゃんに「○○がんばれ!和歌山のおばちゃんに抜かれてまうぞ~」とボーダーライン扱いしてくれている人やら。まあ、形は様々だやけどみんなやさしく温かく一緒に走ってくれた。・・・そしてゴール間直、この日を迎えるにあたってなんの準備もしてなかった僕の身体は素直に「しんどい、痛い」と泣く。周りの人を笑わす前に膝が笑ってしまいえらいコッチャ。そしてゴールした瞬間の‘和歌山のおばちゃん‘ハーフマラソンでもしたような決死の表情になってしまった。
その表情をみてか、周りからねぎらいの声援をいっぱい頂いて本当に嬉しかった。
こんな形で和歌山の人に温かさに触れるとは感激した一日でした。
Posted by sisomaru at 2004年12月02日 00:14