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2005年03月22日 | 【 2.しそまる日記 】 |
解散。
3月20日夜、和歌山市内のオールドタイムで‘なまず‘の解散ライブ和歌山公演があり行ってきた。
なまずの解散を知ったのが一月の中旬の事だった。マネージャーの阿久根さんが応援してくれた皆さんに話があるという事で和歌山に来た時のことだった。
古くから彼らを和歌山で応援する‘和歌山悪軍団‘は急きょ召集。
「え?!まさか!」「やっぱり・・」色んな彼らへの思いが頭の中で駆け巡る中話を聞いてみると‘なまず解散!‘と言う事だった。
なまずとは、和歌山美浜出身の宮井くんと福井出身の倉田くんの二人組み。鹿児島の大学で知り合った彼らは、結成すぐに路上ライブで人気者となり2000人ライブをも実現した伝説を持つ。
そんな彼たちと出会ったのがWTV「わかやまナイズ」を始めた頃の事だった。カリスマ的でなおかつ和歌山にも縁のある彼たちを応援しようと企画したコーナー「和歌山なまず化計画」がきっかけだった。
成長していく彼らは、僕にとって希望そのものだった。
そして結成してから七年が経ち解散。
東京、福井とそれぞれの土地で惜しまれつつもライブをこなして、3月20日の和歌山ライブ。
「どんな顔して彼たちに会おう?」悩みながら会場に到着し楽屋へと向う。連日のライブで少々疲れ気味の彼たちに、僕はいつも通り明るく「がんばってよぉ」って言えるだけだった。
会場前には長蛇の列。ヘビーなファンたちの中には遠くは千葉や福井、愛媛に鹿児島と解散を惜しむ日人々で溢れていた。オールスタンディングの会場にいつも以上の熱気に包まれていた。
最初からファンもなまずも泣きっぱなしのライブ。走りつづけ一つの結果を出した彼たちのライブに僕も涙した。こんなに終わって欲しくないライブは本当に初めてだった。
終了後、会場を去りたくないファンの人たちの表情が凄く印象的で僕はぼんやりそれを見つめていた。
そして関係者だけでささやかなお疲れさん会があり遅くまで語りあった。
「なまず」としての7年間を決して無駄にして欲しくない。その為にもこれからの人生が大事だよ!なんて話をしながら僕も少々お兄さんモード。
同じ表現者として一つの区切りをつけた彼らに僕は色んな事をもらった。「喜び」「希望」etc・・・
魅力溢れる彼たちの今後の活動も僕は見守って行きたいと決心した。
「新たなる旅立ち」とは、つまり「別れ」を意味する。それをしっかりと現実として受け止めそれぞれの道へと歩き出したわけなんやけどなんだか切ない。
Posted by sisomaru at 2005年03月22日 16:26