採択された請願

 請願第14号「障害がある人の地域生活の拡充を求めることについて」が全会一致で採択されました。
   県身体障害者連盟など9団体が提出していました。 
   請願要旨は@障害者の地域生活支援の重要な社会資源となっている小規模作業所・小規模通所授産施設に対して財政支援を一層充実させてください。Aすべての難病患者に対して障害者手帳を交付してください。B「紀の国障害者プラン2004」の早期完全実施と社会資源の量的整備を図ってください。
 
 請願第15号「静ひつな教科書採択環境の確保について」が賛成多数で採択されました。日本共産党.、公明党などが反対しました。請願者は新しい歴史教科書をつくる会の県支部長です。
 日本共産党県議団の村岡キミ子団長は、議案にたいする反対討論のなかでこの請願について、「教科書採択が静ひつな環境のもとで外部からの圧力を排して公正におこなわなければならないことは当然」と表明。そのうえで、日本による侵略戦争で大きな被害を受けた近隣諸国が、侵略戦争を美化する教科書に懸念を表明したことに対して請願者が「内政干渉ともいえるような言動」としていることや、前回の教科書採択で「恐怖心を与えるような・・・異常な事態」が起こったと請願者はいうが、県教育委員会は「そういう事態はありません」と文教委員会で答弁していたことを指摘しました。
 村岡氏はさらに、 「新しい歴史教科書をつくる会」が採択を求めている教科書の検定前の白表紙本が、和歌山県内を含めて事前に配布されていたことが明らかになったことを指摘し、「静ひつな環境を乱し教育への圧力をかけているのは請願者を代表としている団体にほかならない」とのべました。