和歌山県が予算案
 
 子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌ワクチン接種に6億円

                                                                  201127
 和歌山県は2月7日、5427億円の2011年度一般会計予算案を発表しました(前年比82億円、1.5%増)。
 歳入では、法人2税の43億円(36.7%)増など県税収入が前年より36億円(4.8%)増え収支不足は16億円。財政調整・県債管理両基金残高は2011年度末で200億円の見込みです。県債は468億円発行(前年比5.7%減)し、県債残高は2011年度末見込みで9199億円、県民1人当たり約92万円になります。
 2011年度の新規事業では、日本共産党県議団が県議会一般質問で取り上げた子宮頸(けい)がんワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン接種に約6億円や、社会問題化している児童虐待への対策強化で2事業計約1億円などを計上。新行財政改革推進プランで自己負担導入が計画されている県単独医療費助成制度(乳幼児、ひとり親家庭、老人、重度心身障害児・者)は、2011年度も自己負担なしが継続されました。
 2009年度決算では、個人県民税、県営住宅使用料、高校授業料、進学奨励金などの滞納や未返済の増加、県内製造業の事業所数が前年より215事業所、従業員3739人の減少など県民の苦境が浮きぼりになりました。日本共産党県議団は、2010年度の地方交付税が当初見込みより86億円多く交付されたなど約105億円の留保財源を示し、住宅リフォーム助成制度での仕事づくりや、子どもの医療費無料化の拡充、国保税・料の引き下げなど県民のくらしを守る施策の実施を要求。しかし県は2月補正予算案で、県債143億円減、73億円減など留保財源を借金返しにあてました。
 さらに、不要不急の国直轄事業である和歌山北港沖南防波堤工事(総額300億円)の県負担金(50億円)支出や、加太コスモパーク(和歌山市)に誘致した加太菜園(カゴメ、オリックスが出資)に20年間で約28億円の借地料を肩代わりなど大企業優遇、隣保館活動助成や旧同和子ども会補助金など不公正な旧同和対策事業が2011年度も計上されました。

    2011年2月議会    県政情報・提案と見解
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