2013年9月県議会
建設委員会
高田由一委員の
質問概要記録
9月24日
《質問》高田由一 委員
フラワーライン線については、本会議でもやり取りがあったが、白浜インターチェンジから才野ランプまでについては平成27年に供用開始され、そこから先の白浜空港までの区間は速やかに事業化してもらえると理解したが、そのあたりを確認したい。
《答弁》 道路建設課長
都市計画道路白浜空港フラワーライン線は、近畿自動車道紀勢線の仮称白浜インターチェンジと南紀白浜空港を結んでいる。周辺地域の産業、経済の発展に欠かすことのできない重要な路線で、大規模地震時における防災機能の向上も期待できることから、重点的に整備を進めている。
本県が平成27年国体までの供用をお願いしている近畿自動車道紀勢線の仮称白浜インターチェンジから才野ランプまでの間を、同時期に供用させることを目標に整備を進めている。そして県道栄岩崎線や白浜町道を利用して南紀白浜空港までのアクセス時間の短縮を図りたいと考えている。
さらに、残る才野ランプから空港までの約1キロメートルの区間についても、引き続き工事を進め、速やかに完成できるよう努力していきたい。
《要望》高田由一 委員
よろしくお願いしたい。
また、要望であるが、以前にも話したが、才野ランプで一旦今の道に接合させるということだが、大変狭く線形も悪いので、交通安全対策、そして、ここに車が集中して動かなくなることも考えられるため、渋滞対策として車のさばきを早い内から検討してもらい、地元の人の迷惑にならないようにお願いしたい。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
《質問》高田由一 委員
台風18号の時に感じたのだが、道路の通行状況について、県のホームページで情報を得た。非常によくできているのだが、私の地元でいうと、国道42号の富田橋から南方面が、雨量がオーバーしたということで通行止めになった。
県のホームページを見ても、県道と3桁台の国道の情報は出てくるのだが、肝心の国道42号の情報が同時に出てこない。地元にいる者であれば、国道は国のホームページを見ればよいとわかるのだが、一般の人が見る場合、国道42号であれ何であれ、道は道なので、そのあたりの情報を一元的に見ることができるように、県のホームページを改善してもらいたい。
《答弁》 道路保全課長
現在、県のホームページでも、高速道路の情報や国管理道路の交通状況を見ることができるが、委員指摘のとおり、一般の人にとってわかりにくい状況と思われるため、ホームページから表示内容がすぐにわかりやすく入手できるような形に、早急に改善していきたいと考えている。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
《質問》高田由一 委員
住宅新築資金貸付事業の問題について聞きたい。先日の新聞によると、仁坂知事と県の市長会との懇談の中で、同和対策で行われた新築資金の貸付事業の問題が取り上げられ、市町村は一生懸命回収事務に当たっているのに、県は市町村任せになっているのではないかという厳しい指摘があった。それに対して知事は、責任ある解決策を考えるとの答弁を行ったと記事が載っていた。この住宅新築資金の現状と滞納がどれだけあるのか聞きたい。
《答弁》 建築住宅課長
国の制度における住宅新築資金の貸付けと回収状況については、昭和42年度から平成8年度の間で、21市町で1万294件、397億円の貸付けとなっている。平成23年度末時点での滞納額は32億円となっており、累計の償還率は93.36%で、これは全国平均の90.6%を上回っている。
市町の回収事務については、国の交付金制度である住宅新築資金等貸付助成事業があり、その活用や適正な債権管理について市町を指導していきたいと考えている。
《要望》高田由一 委員
償還率だけを見ると、和歌山県は一生懸命頑張っているという印象であるが、なにぶん、元の借りた額が多いので滞納額も32億円と多額になっている。それを市町が肩代わりして、一旦国に返済している状況である。詳しくはまたの機会に譲るとして、ぜひ、県としての支援制度を県士整備部も考えてほしいのと、企画部の人権部局にも同じような制度があると思うが、県全体として、市町の償還事務や債権の管理について、しっかり手助けをしてほしい。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
《質問》高田由一 委員
議案第122号と第123号は、公共工事労務単価引き上げによる工事請負変更契約の締結である。この措置は、旧労務単価で締結した契約を新労務単価で変更契約し、労働者の賃金確保に努めるという国土交通省からの要請のためである。議案として金額の大きい2工事があげられているが、それ以外のものも含め、県発注の工事全体を見た場合に、労務単価引き上げを現場の工事に反映させるという趣旨は徹底されているのか。
《答弁》 技術調査課長
今回の変更契約は、平成25年4月1日以降契約を行った工事のうち、旧労務単価を適用し予定価格を積算したものは、新労務単価を適用し変更契約できるという特例措置によるものである。この特例措置の対象となる県土整備部所管の工事は、議案の案件を含まず180件あり、うち177件については変更契約が完了している。残り3件についても、現在変更契約の手続を行っている。
《質問》高田由一 委員
県土整備部所管の工事は、ほぼ全て変更できていることに安心した。ただ、問題は、労務単価の15%上昇によって実際に現場労働者の賃金が上がるかである。調査によると、2000年の時点で、型枠工や鉄筋工等特殊技能者の労務単価は平均2万円前後で、普通作業員でも1万5000円だった。ところが、昨年の労務単価では、型枠工や鉄筋工が1万5000円で、普通作業員は1万2000円と下がっていた。
そこで、今回の労務単価の上昇により、現場労働者の賃金が上がるまで指導等の対策をしてほしい。国は、実際の現場労働者の労務単価を調査しているそうだが、県は状況把握のための取り組みをしているのか。
《答弁》 技術調査課長
県は、国土交通省とともに公共工事労務費調査で労務単価の実態調査を実施している。また、特に今年は、毎年全国で実施している下請取引等実態調査に賃金水準の確保という項目を導入し、調査を実施している。その結果により、必要に応じて建設業界へ要請することを考えている。
《要望》高田由一 委員
国土交通省による労務単価引き上げの趣旨がいきわたり、現場労働者の賃金が上がれば景気回復につながると思うので、指導していくよう要望する。
議案等に対する採決
議案第114号 平成25年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
は賛成多数により原案可決
日本共産党高田由一委員は反対
→ 高田由一県議の議案・請願に対する反対討論 議会中継録画 (19:20〜)
議案第 97号 平成25年度和歌山県一般会計補正予算
議案第109号 和歌山県河川法施行条例の一部を改正する条例
議案第110号 和歌山県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
議案第111号 和歌山県営住宅条例の一部を改正する条例
議案第115号 訴訟の提起について
議案第116号 訴訟の提起について
議案第117号 訴訟の提起について
議案第119号 財産の取得について
議案第121号 工事請負契約の締結について
議案第122号 工事請負変更契約の締結について
議案第123号 工事請負変更契約の締結について
議案第124号 工事請負変更契約の締結について
は、全会一致により原案可決
意見書(案)採決
建設委員会から「近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周と南紀田辺までの4車線化の早期実現及び京奈和自動車道の整備促進を求める意見書(案)」を提出することに決定