2013年12月県議会 総務委員会 雑賀光夫副委員長の質問概要記録
12月16日


《質問》雑賀光夫 副委員長
 馬術競技の県外事務所を、兵庫県三木市に開設したとのことであるが、以前、県競技団体から、「県外開催競技になるとボランティアの確保が大変になる」と聞いていていたが、人の確保等については、競技団体等と協議し準備を進めているのか。
 また、併せていくつか県外で開催する競技があるが、その競技団体との協議の進捗状況はどのようになっているのか。

《答弁》 競技式典課長
 馬術競技の県外事務所については、11月1日から事務所を設置し現地で勤務を始めている。副委員長ご心配のボランティアの確保の件であるが、会場である三木市、会場県である兵庫県等からも協力をいただける旨の回答を得ている。
 県外競技については、競技会運営委員会を設置し、各方面の関係の方々に会議に出席いただき、協力を得ながら準備を進めている。
 馬術以外の県外競技である水泳競技の飛込・シンクロナイズドスイミング、ボート競技についても、同様に競技会運営委員会を設置し、順調に準備を進めている。
 また、飛込・シンクロナイズドスイミング、ボート競技の県外事務所については、来年度4月1日からの現地事務所の開設を予定している。

《要望》雑賀光夫 副委員長
 どの競技団体も県内で開催したいだろうと思うので、県外開催となる競技団体からのさまざまな要望を聞き、運営を進めてほしい。
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《質問》雑賀光夫 副委員長
 文化活動に対する県の補助制度などがあるが、それを受けていない団体、助成を知らない団体もたくさんある。文化国際課が作成している文化芸術活動支援ガイドブックを見ているとたくさんの補助制度を紹介してくれているが、実際に補助を受けている文化団体はどのくらいあるのか。

《答弁》 文化国際課長
 補助を受けている団体について、文化芸術支援ガイドブックには、国や県、企業メセナのものも載っており、中には県を通さず直接申請するものがたくさんある。県で把握しているものの実績は、文化スポーツ振興助成事業の文化事業関係を11件、国民文化祭への出演支援を11団体、自治総合センターの支援を8市町村、地域創造の支援を4市町村、日本芸術文化振興財団の支援を2団体受けている状況である。そのほか日本万国博覧会記念機構、三井住友海上文化財団、明治安田クオリティオブライフ文化財団、国際交流基金などの補助を受けている。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 助成についてどこへ問い合わせすればいいのか。「県の事業ではどれにあたる」、「こういう補助がある」などを文化国際課でアドバイスをやっていただければよいと思うが、そういうのはお願いできるのか。

《答弁》 文化国際課長
 広報について、市町村教育委員会、公共文化施設、文化団体に配布しているが、それでも網羅されていないのは御指摘のとおりであるが、相談にはいつでも応じており、今後も相談があれば応じていくつもりである。
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《質問》雑賀光夫 副委員長
 和歌山の部落史について、これまでいろいろな問題を指摘してきたが、編さんの進捗状況、予算の執行状況はどうなっているのか。

《答弁》 人権政策課長
 和歌山の部落史については、平成17年度から10年の予定で、当初は史料編4巻、通史編3巻の計画でスタートしたが、高野山文書ほか貴重な資料が多数出てきたので、史料編6巻、通史編1巻に変更して編さんしており、現在まで計画通り進捗している。
 予算については10年間の全体事業費が当初2億1250万円でスタートしたが、現在1億2000万円程度まで節減されてきている。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 高野山文書について、和歌山の部落史という切り口で編さんするのは、いろんな議論はあるものの、今まで公開されていなかった高野山文書が公開されることは、学者としては大変ありがたいという声も聞く。高野山文書というのは分量もたくさんあり、高野山文書として一冊編さんされているが、今後どのくらいのものが公開されて、印刷されるのか。

《答弁》 人権政策課長
 和歌山の部落史の編さんに関わって、さまざまな古文書の存在が明らかになっている。高野山文書については第2巻の史料編の中で、「検注帳」や「勧学院文書」といった古文書の存在が明らかになっている。それ以外にもさまざまな、例えば、享保年間から数百年間の金剛峯寺の日々の業務日誌のような「日並記」という古文書の存在が明らかになっており、非常に歴史的、文化財的価値が高いものであると聞いている。

《要望》雑賀光夫 副委員長
 美里の国吉のあたりで、昔、高野山に対する一揆があり、幕府によって弾圧され首謀者が処刑されたが、最近、その墓が見つかった。そういうものを研究する場合に、地元に残された文書を発掘して調べるのだが、おそらく高野山の方でもそれに対応する文書があると思う。高野山文書と地域の文書を照らし合わせれば、地域の郷土史研究が飛躍的に進むと思う。和歌山人権研究所だけに公開されるのではなく、広く和歌山大学や地域の郷土史研究家にも公開されたらよいと思う。ここで質問して答えてもらうのも難しいと思うので希望だけ表明しておく。
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《意見》雑賀光夫 副委員長
 議案第137号職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、分離採決をお願いしたい。
 この条例は、50台後半層の職員の昇給停止を含むものである。この年代の層の職員はこれまでも給料を抑制されてきており、評価良くても昇給しないこととなると公務員の評価制度と矛盾するのではないか。経済活性化にも反することとなり、こういった点からも反対したい。


議案に対する採決

議案第137号 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
は、賛成多数で原案可決
日本共産党雑賀光夫副委員長は反対 → 松坂英樹県議の議案に対する反対討論 議会中継録画 (1740)

議案第136号 平成25年度和歌山県一般会計補正予算
議案第138号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
議案第139号 非常勤の調査員、嘱託員等の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例
議案第140号 地方自治法第231条の3第2項の規定による延滞金徴収条例の一部を改正する条例
議案第153号 和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
議案第155号 当せん金付証票の発売総額について
は、全会一致により原案可決


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