2014年12月県議会 総務委員会 高田由一委員の質問概要記録       20141215

  
  オスプレイ離陸後に焼け焦げた芝生の写真を見せて説明する、高田由一委員


《要望》高田由一 委員
 平成26年12月定例会陳情書として、JR椿駅特急列車の停車存続に関する要望書が地元観光協会から提出されている。既に対応していただいているので、これ以上申し上げないが、よろしくお願いしたい。
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《質問》高田由一 委員
 9月の一般質問で、オスプレイが市街地上空を飛ばないということで答弁を頂いたが、堂々と正面から入ってきたということで残念に思っている。
 経過について、何か聞かれているか。

《答弁》 危機管理監
 1機目については、オスプレイが白浜空港へ着陸するのは初めてであり、安全を考慮して、通常の着陸経路や着陸を行った。2機目については、県からの要請もあり、できるだけ民家の上空を避けて、海側から進入したと防衛省から聞いている。

《質問》高田由一 委員
 防衛省が米軍に確認して答えたのか。

《答弁》 危機管理監
 防衛省が米軍に聞いたということは確認していないが、通常、米軍の情報は防衛省から伝わってくるので、これも米軍に確認したものと考えている。

《質問》高田由一 委員
 通常のルートと言っているが、南東側から入るのも通常のルートだと思う。南東側には民家もなく、危機管理監の答弁どおりに入ってきたのは残念である。
 それについてはどうか。

《答弁》 危機管理監
 航空機の着陸は、基本的には、風上に向かって離着陸を行う。当日は南側に向かって離着陸を行っていたので、今回のルートは通常ルートということである。北向きの風であれば、南側から進入することになる。

《意見》高田由一 委員
 気象の関係の方にも伺ったが、当日は2メートル以下のほぼ無風状態だったと聞いている。どっちがどっちということではなかったと思う。
 だとしたら、管理監に答弁いただいたように、南側から入ってくれたらよかったのに、ということで申し上げておく。

《質問》高田由一 委員
 当日、訓練を見に来ていた一般の方で、私の地域も含め交通が混絶して、大変なことになった。
 特に思ったのは、歩いて来た方もいたが、路上駐車や歩道への駐車、白浜警察の前の歩道にも違法駐車されており、警察は何をしていたのかと思うが、かなり混乱をしていたように思う。
 こういう大規模な訓練に当たっては、そこら辺の配慮もされていたと思うが、今後どのような対策を考えているのか。

《答弁》 危機管理監
 警察の方にも、警備の御協力をいただいていたが、当時はかなりの人が来ており、ああいう状況になった。とはいえ、今後、訓練を継続していくのであれば、その辺をしっかりと検証し、対応が必要であると考えている。

《質問》高田由一 委員
 望楼の芝でオスプレイ2機が着陸したが、地元の方が写真を撮られて、オスプレイ2機が飛び立った後、芝生が黒こげになっていた。その後、地元の消防の方が放水していたが、このことについて、最初から予測していたのか。
 どのような流れの中で、こういう事態になったのか。

《答弁》 危機管理課長
 オスプレイの望楼の芝への着陸時には、芝が焦げる可能性があるということは把握していた。
 人命を救うことが第一であり、人命を救うための訓練を実施することは、県民の命を守るということであり、芝が焦げることと、どちらが大事か明らかである。
 しかしながら、事前にわかっていたので、当初計画どおり芝を傷つけないように、1機目到着前と2機目到着前に、消防団員による散水を行った。
 芝を守るための措置であり、決して消火活動をしたのではない。
 2機目離陸後も散水をしていたということであるが、こちらは当初の計画では入っていなかったので、串本町に確認したところ、消防団員が自主的に念のため散水したと聞いている。

《意見》高田由一 委員
 オスプレイが、災害のときに全く役に立たないと言っているのではない。物資輸送とかは可能だとは思う。かといって災害時の人命救助にどれだけ役立つかという視点に立ってみると、津波が来たとき、東北のときのように火事が起こるということを考えたとき、過剰に芝生が焦げてしまうような高熱が出る機体に、そこの部分を負わせていいのかという気持ちでいる。こういう点も考慮し、調査をしていただきたい。
 何よりも、アメリカ本国ではオスプレイは災害救助用には使われていない。
 そういう点も考えれば、この機体でなければということではないということを申し上げておきたい。
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《質問》高田由一 委員
 議案185号から議案189号について、人事委員会勧告に基づく提案ということであるが、中身を説明していただきたい。

《答弁》 人事課長
 議案185号については、知事及び副知事のボーナスを0.15月分引き上げるというもので、特別職の職員の給与に関する法律の一部改正で、国で内閣総理大臣等のボーナスが引き上げられたことに伴い改定を行うものである。
 議案186号については、人事委員会勧告に基づいて、職員の給料を0.27%引き上げるということで、平成26年4月から遡及適用することとなっている。その他、自転車等の通勤距離に応じて手当額を引き上げる等、人事委員会勧告に盛り込まれている内容について改定を行うものである。
 議案187号は、職員の育児休業に関して、短時間勤務の職員の給料について、人事委員会勧告に基づいて引き上げるものである。
 議案188号は、任期付研究員の給料について、これも、人事委員会勧告に基づいている。議案189号の一般職の任期付職員の給料についても同様である。

《質問》高田由一 委員
 先ほどの私の発言で、藷案185号についても人事委員会勧告に基づいてというのは間違いで、人事課長が言っていただいたとおり、議案186号から189号までが人事委員会勧告に基づく改正である。
 そこで、今回の人事委員会勧告に基づく改定については、異論はないが、実は公務員の給与制度の総合的見直しという大きな枠組みの中で、今回、提案されていると聞いている。給与の総合的な見直しというのは、国家公務員で200億円、地方公務員で2100億円ほどの人件費のマイナスが見込まれるということになっている。それから、都会の公務員と地方の公務員で地域格差をさらに広げる地域手当というのも盛り込まれている。それで、私はこの給与引き上げ勧告というのは、今のご時世から大事だと思うが、全体像が実施されると、市町村の86%の公務員の給与が引き下げになると聞いている。
 今回の改正の提案とセットになる形で、今度の2月議会にも総合的な給与見直しの条例案が出てくると聞いているが、そのあたりの意見を聞きたい。

《答弁》 人事課長
 今回の人事委員会の勧告の中で、今年の給与については民間との較差が0.27%あるということで、遡って4月から引き上げるというものであり、それとは別に、来年の4月から給与の総合的見直しということで、平均2%ぐらい給料を引き下げて、地域手当を少し増やしてというような改革をすることになっている。これは、人事委員会の勧告であるが、当局としては、4月実施に向けて、2月議会に、基本的には給与の総合的な見直しを実施するために必要な条例改正を提案していきたいと考えている。

議案に対する採決
議案第185号 知事及び副知事の給与その他の給付条例の一部を改正する条例
は賛成多数で原案可決
日本共産党高田由一委員は反対

議案第150号 平成26年度和歌山県一般会計補正予算
議案第151号 和歌山県情報公開条例の一部を改正する条例
議案第152号 和歌山県個人情報保護条例の一部を改正する条例
議案第153号 予算の執行に関する知事の調査等の対象となる法人を定める条例
議案第154号 職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例
議案第162号 当せん金付証票の発売総額について
議案第164号 和歌山県立情報交流センターの指定管理者の指定について
議案第177号 権利の放棄について
議案第179号 平成26年度和歌山県一般会計補正予算
議案第186号 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第187号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
議案第188号 一般職の任期付研究員の採用等に関する条例の一部を改正する条例
議案第189号 一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
は全会一致で原案可決

知事専決処分報告採決
報第3号 平成26年度和歌山県一般会計補正予算
は全会一致で原案承認


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