2016年2月和歌山県議会 補正予算等議案に対する反対討論
奥村 規子 議会中継録画(11:50~)
2016年3月3日
日本共産党県議団を代表して、議案第22号、第63号、および第83号について、反対の立場から討論を行います。
議案第63号は、和歌山県国民健康保険財政安定化基金条例です。昨年成立した「医療保険制度改革法」により、2018年度から、国民健康保険の財政運営が市町村から都道府県に移管されることになりました。そのための財政安定化基金を創設するものです。
国保の都道府県化は、今でさえ耐え難い国保料の、さらなる引き上げや徴収強化をまねきます。市町村は都道府県に「分賦金」を納めますが、保険料の収納状況に関係なく、100%納付が義務付けられます。都道府県は市町村に「標準保険料率」を示しますが、これは将来的な保険料負担の平準化にむけた地ならしであり、いっそうの保険料引き上げや徴収強化につながりかねません。
また、都道府県が地域医療ビジョンで病床削減をすすめ、医療費適正化計画で医療費削減目標をもつことを国から押しつけられているなか、国保運営の権限が加わることは、都道府県にさらなる医療費抑制をおこなう役割を担わせるものです。必要な医療を公的保険で受けることができる皆保険制度を縮小させることにつながります。
こうしたことから、国保の都道府県化に反対するものであり、そのための基金創設には賛成できません。
また、議案第22号の競輪特別会計補正予算案は公営ギャンブル反対の立場から、議案第83号の建設事業施行に伴う市町村負担金を求める議案については、いっそうの負担軽減を求める立場から反対です。
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