2021年9月県議会 農林水産委員会 杉山俊雄委員の質問概要記録2021922


《質問》杉山俊雄 委員
 今年は米価が大暴落だというニュースを聞いた。和歌山県の今年度の米価、例えばキヌヒカリで、JAの概算払いはいくらで、農家の手取りはいくらぐらいになるのか教えてもらいたい。

《答弁》 果樹園芸課長
 和歌山県の場合は買取価格になるが、令和3年産で1俵当たり1万2,200円とJAから聞いており、昨年が1万3,500円であるので1,300円ぐらい下がっている。

《質問》杉山俊雄 委員
 農家の手取りがその金額になるということか。

《答弁》 果樹園芸課長
 農家手取りが1万2,200円になるということである。

《質問》杉山俊雄 委員
 2007(平成19)年度の米の生産費が1万5,000円ぐらいで、経営費が1万円ぐらいと、インターネットで見たが、直近年度での生産コストについて教えてもらいたい。

《答弁》 果樹園芸課長
 1俵当たりの換算はしていないが、1反当たりの県の経営指標をみると、売上げが12万円から13万円、そこから機械の経費や農薬・肥料代を差し引くと1反当たりで2万円ぐらいしか残らないということである。
 和歌山県で米だけを生産してももうけが少ないので、県では野菜や果樹の複合経営でもうけを出して、水田を維持していただくというように進めている。

《意見》杉山俊雄 委員
 離農者と、そのうち水田を主にしていた方の状況を後日教えてもらいたい。私の近所では、米のもうけが少ないという声が多く、離農が増えていると思う。
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《質問》杉山俊雄 委員
 学校給食会では、学校給食で使用している輸入小麦の残留農薬を毎年検査しており、グリホサートの残留は、昨年は0.1ppm、今年は0.2ppmで非常に少ない。国は、グリホサートの残留基準を5ppmから30ppmに変更したが、学校給食会での検査結果からは、変更する必要がないと思う。残留基準値が緩和された理由を教えてほしい。

《答弁》 農業環境・鳥獣害対策室長
 小麦をはじめ海外から輸入される食品の安全確保の取組は厚生労働省が所管しており、全国の検疫所において、残留農薬に関する検査等が行われている。グリホサートの残留基準は2017年(平成29年)に見直しがされている。国の資料には、その見直しの背景として2005年(平成17年)11月以降改正されていなかったことから、その間に改正された国際基準の反映や適正に実施された残留試験の結果を踏まえ行ったと、記載されている。

《質問》杉山俊雄 委員
 グリホサートは、ラウンドアップの主成分であり、ラウンドアップにはグリホサート以外に添加物として強い毒性がある界面活性剤が含まれている。添加物の調査結果などがあれば教えてほしい。

《答弁》 農業環境・鳥獣害対策室長
 そのような資料は、持ち合わせていない。入手することができたら提供する。
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議案に対する採決
議案第124号 令和3年度和歌山県一般会計補正予算
は全会一致で原案可決


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