2022年9月和歌山議会
  議案に対する反対討論 奥村規子
      録画中継2200~)
                                                      20229月28

 日本共産党県議団を代表して、議案第95号、第122号に対する反対討論を行います。
 議案第95号「和歌山県個人情報の保護に関する法律施行条例」案は、デジタル関連法に基づき個人情報の保護に関する法律の施行に必要な事項を定め、行政機関等匿名加工情報に関しては、その利用に係る手数料を定めるものです。
 デジタル関連法は、首相のもとに強い権限と予算を持ったデジタル庁を新設し、国や地方自治体のシステムや規定を標準化・共通化して、個人情報を含むデータの利用を強力に進めるものです。このことで、地方自治体が持つ大切な個人情報を、匿名の加工をすることを条件に営利企業が利用できるようになります。
 すでに県では早い段階から、非識別加工情報として情報提供ができる体制を作っていました。今回の条例制定の最大の目的は、匿名の加工情報として、それを営利企業に売り渡すことにあると考えます。
 行政機関等匿名加工情報制度は、自治体にとっても負担になり、個人情報を匿名加工するために、その作業を外部に委託をすることになります。膨大で詳細な加工前の個人情報が、委託先の外部の民間会社にわたることになるため、本当に個人情報が守られるのか、大変疑問です。これまでも、日本の個人情報が海外にまでもれていた事実があります。
 個人情報の保護より利活用を優先する条例案には反対です。
 議案第122号「権利の放棄について」は、和歌山県中小企業設備近代化金貸付金に係る元金請求権を放棄する内容が含まれています。現在も、滞納債権回収に努力はされておりますが、ずさんな債権管理によって債権放棄を余儀なくされたことは、県民の理解をえることはできないと考えるものであり反対です。
 以上で、反対討論を終わります。


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