2023年2月和歌山議会
  補正予算に対する反対討論 高田由一
   録画中継
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 日本共産党県議団を代表して議案第18号、第42号、第47号についての反対討論を行います。
 議案第42号は、和歌山県公債費臨時対策基金の設置、管理及び処分に関する条例です。これについては2月に入ってから県より「和歌山県財政の現状と課題」という資料が発表され、知事が財政危機警報を発出するということになりました。

 しかし、これまで令和8年度を最終年とした新中期行財政経営プランでは、令和7年度末で財政調整基金と県債管理基金が171億円の残高となっていたのですが、これが新たに発表された今回の資料では枯渇して、予算編成が不可能な状態になるとしています。試算の仕方ひとつでこれだけ変わるのかと驚くと同時に、なぜそうなるかはこの短期間で調べましたが、よくわかりません。これは同じ思いの議員さんも多いのではないでしょうか。
 それならこの基金にあてる分をいったん県債管理基金に積んでおいて、その後、県民や議会で十分な議論と納得を得たうえで、本当に必要な基金だということになれば、来年度に設置するということでも十分、間に合うのではないでしょうか。
 2月県議会の補正予算分とあわせて先に審議して決定することは、あまりにも拙速なやり方といわざるを得ません。したがって今回新たに公債費臨時対策基金を設置することには反対です。
 また議案第47号は、関西万博において、関西パビリオンや和歌山館を建設する費用や広報、宣伝活動をする費用を基金で確保するものですが、16億円を上回る額となっています。
 万博の費用では、たとえば会場建設費が当初予定の1250億円から1850億円へと600億円も増加しています。大阪パビリオン建設でも、当初予定の74億円から115億円へと41億円も上振れしています。関西パビリオンについても、昨年8月の関西広域連合議会で、当時の仁坂連合長は可能な限り無駄を省くと答弁されましたが、同時に当初の費用より増加する可能性も認めています。
 私は、万博にかかる県負担については、基金で対応して財源の囲い込みをするのでなく、それこそ予算の賢いやりくりをしながら、できるだけ節約をする、単年度での予算措置でいいのではないかと考えます。したがって、この基金設置についても反対です。
 また、一般会計補正予算である議案第18号は、いま述べた二つの基金への積立も含まれているため反対とします。
 以上で反対討論とします。



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