県が元田辺市議告訴 「森づくり基金」不正使用
                                                                                20121026
 和歌山県は10月26日、「紀の国森づくり基金」などを不正使用したとして8団体に交付した約3900万円のうち約1500万円の返還を命じ、これら不正の中心となった和歌山県田辺市の元市議を詐欺罪で告訴すると発表しました。日本共産党和歌山県議団は同不正の徹底解明を申し入れ、県議会で高田由一県議が一般質問しました。〔2012924日高田由一県議一般質問「紀の国森づくり基金活用事業について」
 県の調査によると、元市議は、関与する8団体を使い2007年から11年の5年間に「紀の国森づくり基金」から17件、3672万円、「緑の基金」から6件、208万円の交付を受けました。しかし8団体の苗木購入先の福祉施設には単価200円の計算で支払ったにもかかわらず、それを上回る金額を支払ったように偽装して補助金を受け、不当に利益を得たというものです。
 また、事業対象が民有林とされながら樹木のないところも対象にしていることや、困難とされた事業が場所を変更し持ち回り決済までして承認されたことなどの問題点を指摘。同日、農林水産部長や担当課長を厳重注意とする処分を発表しました。

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