yamyamの音効日記 風

私は、劇団いこらの音響効果を担当している他に、有田市の朗読ボランティアグループ「ささやき」の一員として、朗読テープ制作などもやっています。いまやっていることなどについて、日記風に(毎日はしんどいのであくまでも「日記風」に)書いていきます。


2003年
  4月25日 ずいぶん長い間これを書くのを怠けていた。去年の7月からだから、9ヶ月も休んでいたことになる。
劇団いこらは去年の9月に「はだかの王様」そして今年の3月に「ガラスの動物園」の公演を行ってきて、今一息ついているところだが、次の予定に向けての準備も始まろうとしている。
そんな中、今日、「ささやき」がやっている市の「声の広報」の録音をした。3班に分かれてやっているから、これは3ヶ月に1回ずつ回ってくる。それから、昨日やっと劇団へ「ガラスの動物園」公演を終えての感想文を提出した。また文集がまとめられる予定になっているので楽しみだ。
2002年
  7月26日 ずいぶん長い間この日記風を休んでいた。ウェスタンリーグのよさこいソーランから今までの間に音響の関係で、次から次へと結構いろいろあったので、そちらの方に割く時間が多くてホームページの方は殆ど更新できないままだった。そんな中でご隠居さんとのなんでも掲示板上でのMIDI問答だけをかろうじて続けることができた。
「KATSU」のCDの仕上げ、よさこいソーランの音響の後は、「声の広報ありだ」の録音編集、文化福祉センターでの日韓ミュージカル「玄界灘に咲く梅の花」公演団歓迎会の音響、7月に入って須谷会館での七夕の催し(演芸会のようなもの)の音響と照明、地元の神社のカラオケ大会の音響(これは今年で16年目になる)、耐久高校放送演劇部のテープ編集の手伝いなどをやってきた。「KATSU」のCDは最終約50枚を作った。CDを買っていただいた皆さんありがとうございました。
また、この間に劇団いこらの次の公演が「はだかの王様」に決まり、劇中何回も歌われる「ソング」の曲を私が作ることになった。なかなか出来ず悩んでいたが、この程一応出来たので栗原主宰に聴いて貰ったところOKが出たので、劇で使っていただくことになる。このお芝居は、人と人形が共演するという少し変わったもので、人と人形のコンビネーションがかなり難しく、これからの稽古の中心になると思う。
  4月14日 今日は朝からよさこいソーランの講習会場の音響をやった。借りたシステムは機材のコンディションが悪く、音が出たのは予定の30分後となってしまった。単にBOSE802を鳴らすだけだったのだが、スピーカケーブルがすぐ使えず、まず半田付けからしなければならなかった。やっとケーブルがつなげたのだがまだ音が出ない。これは、始めどこが悪いのか分からなかったのであわててアンプやスピーカの代替えを家に取りに帰ったのだが帰る途中ひょっとしたらイコライザではないかと考えたがもう半分ぐらいの距離を走っていたので、とりあえずアンプとスピーカを積み込んで現場に戻り、最初にイコライザをはずしてみた。そうすると音が出るではないか。何だやはりイコライザだったのかということで一件落着となったが、30分も遅れてしまいみなさんに大変ご迷惑をおかけしてしまった。時々使っているのを見ていたので大丈夫だと思っていたのだが、殆どがスピーチ用だったのでイコライザがあるのに使っていなかったらしい。しかし音楽用となればイコライザ無しではろくな音にならない。重たかったがグライコの入ったラックを持ち込んでおいてよかった。KINKI颯爽のみなさんとの打ち合わせは昼食後行ったが大体のところまでは今日決められた。細部はまだ残っているが当日までにはなんとかできるだろう。あのデコレーション移動音響車のことを「地方車(じかたしゃ)」というのだということを今日覚えた。KINKI颯爽のみなさんの踊りはやはり素晴らしかった、さすが全国トップクラスだと思った。
   4月13日 この前のKATSUのコロスのみなさんの歌を録音したのだが、その後岡美香さんが自分のパートの一部がどうしても納得できないということでその部分を再録音することになり、今日の夜私の家に来てもらい再録音をした。岡さんはママさんバンドをやっておられるそうで、そのバンドのアレンジもされていうということだ。それから今サックスを習っておられているということもお聞きした。とても熱心な人だ。今度のKATSUを通じて沢山のいい人と知り合いになれてうれしい。5月の末に有田市民球場でウェスタンリーグカーニバルが開催される、ウェスタンリーグのトーナメント試合が3日間あるのだが、そのサイドイベントの一つによさこいソーランの踊りがある。これの音響を担当することになった。明日その打ち合わせと有田市民チームのための講習会があるので参加することになった。路上で移動しながらの踊りだから移動音響が必要になる。よさこいソーランの移動音響のことは以前音響関係の本で少し読んだことがあったので、少しは分かっているのだが明日の打ち合わせで大体の方針は決められそうだ。出演と市民チームへの指導は「KINKI颯爽」という大阪箕面市を本拠地にしているチームで、ビデオを見せてもらったが全国でもトップレベルにあるチームのようで明日も本番当日も楽しみだ。音楽のソースはMDだということで有田市のチームの練習のためMDのダビングも明日することになっている。
   4月6日

「KATSU」公演の直前になって急に今回の「KATSU」の音楽をCDにしようという話が持ち上がり、その準備をしてきたのだが、今日がコロスのみなさんの歌の録音日だった。午後1時から和歌山の汀公園のそばの「あいあいセンター」を会場に借りて録音しようとしたのだが、準備をしている途中でどうにも空調の音が大きすぎるということになったため、その部屋の空調を切ってやろうとしたのだが、事務所に聞けばそれはできないとのこと、同席していた栗原主宰が場所を変えよう、と提案、当初使おうとしていたが値段の点であきらめていたスタジオに急遽変更することになった。大急ぎで機材をみんなに手伝ってもらって片づけ、スタジオへ再搬入して録音をした。今日以後はCDに仕上げるまでのたくさんの作業が私を待っている。がんばっていいCDを作るゾー。今日の参加者は、コロスの中前さん、西浦さん、岡さん、および「劇団いこら」から栗原主宰、有田、私、そしてKATSUで宋阿弥・政吉を演じた池嶋君。池嶋君は特に私が手伝って欲しかったのでお願いして手伝っていただいた。夜には、地元の公民館主催のパソコン教室に行かねばならなかったので終わった後みんなとゆっくりできなかったのが残念だった。

  3月25日

昨日の「KATSU」公演は大成功だった。長い長い稽古期間を経てとうとう本番を迎えた出演者やスタッフのみんなも本当にがんばって素晴らしいステージを作りあげることができた。見に来てくれたお客さんからもずいぶんお褒めの言葉をいただいて、このミュージカルを作ってきた全員が感激している。出演者たちも稽古の最高の時よりもさらによい「熱演」を見せてくれ、私自身も2階で音響をやりながら涙が出てきた。出演者、スタッフ、観客が一体で感動を共有するという演劇の理想状態が昨日吉備ドームで実現した。昨日は本当にたくさんの素晴らしいことがあって、私自身まだ整理できないでいる。

  3月17日 今日きびドームで「KATSU」の全体稽古。昨夜出演者が帰った後スタッフが夜遅くまでクタクタになりながら吊した板坂さんのデザインによる美術装置に今朝やってきた出演者のみんなは目を見張る。意表を突くすばらしい美術装置の前で通し稽古にも力が入る。私は、音を出しながら作曲の辻さんやコロスのみなさんと打ち合わせをし、スピーカーを吊すための資材の準備をやった。照明の大谷さんのご厚意でボーダーのバトンにスピーカーを吊すことになり、スピーカーの位置決めの問題は解決したが、スピーカーケーブルの配線がまだ課題として残っている。配線は立体迷路パズルを解くようにあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら接続口へたどり着かなければならないのだ。これからそれを考えるのだが、たぶん長いロープが必要になるだろう。今日の稽古にはNHKテレビの取材が入った。午後の半日を通してカメラを回されていたがカメラからインタビューすべてを一人でされていた、お名前を伺い忘れたが女性のディレクターさん、お風邪をひかれている中での取材ご苦労様でした。
  3月9日 昨夜遅く、やっと今回の「KATSU」の音楽と効果音の制作に一区切りをつけることができた。今日ダンスを中心とした稽古が吉備ドームであったので、仕上げたMDの音が吉備ドームの音響設備でどのように鳴るのかのチェックをした。 高校生中学生の諸君が期末試験のため少し稽古が休みになっていたため、今日の稽古は「稼ぎ時」、追い上げにスタッフもつい力が入る。 稽古中テレビ和歌山の取材があり、相当長い時間稽古の様子を撮影をされていた。キャストのみんなもカメラを向けられると緊張している様子、今日と来週放映されるようだ。来週もまた取材があるらしい。 明日の稽古には、コロスのみなさんと作曲の辻恵子さんも来られるとのこと、私の制作した音がどう受け取られるのか、不安もある。
  2月3日 1月には「ささやきの会」の総会があったり、KATSU制作がどんどん進んでいたり、色んな事が数多くあるのだが、毎日が忙しくて日記も書けない。KATSUの音楽を作曲して下さっている辻恵子さんから次々と譜面がとどき、打ち込みを毎日やっている。今度の曲も辻さんらしいすてきな曲ばかりだ。ニュースも次々と出ているが、忙しくてまだアップできていないし、練習風景などの写真も撮っているのだがアップできないままになっている。
  1月17日

昨年末頃に「ささやきの会」がやっている市広報紙の朗読録音をして、新しいパソコンに切り替えて、年明け早々に親戚の不幸ごとがあり、今すこし落ち着いてきたところだが、その間にもKATSU制作の方はどんどん進んでいる。しかし私の担当の音楽、効果の関係はこれから忙しくなってくる。先週は音楽の一部を作ってダンス指導の岡崎さんと舞踏の手塚さんにやっと渡したところ。今日分かったことだが、来る24日に今回のKATSUの狂言指導をして下さっている狂言師の安藤伸元氏が稽古場に来られるとのこと。本物の狂言師の方の指導を受けることができるなんて、出演者のみなさんよかったですね。

 

11月27日

今日、作曲の辻恵子さんと栗原省劇団いこら主宰及び私でKATSUの音楽について打ち合わせ。久しぶりに辻さんの曲の制作をさせていただくので、とても楽しみである。かなりの部分の打ち込みを私がさせていただくことになりそうだが、もうすぐ新しいパソコンと音源を手に入れるから、KATUの音楽制作が新しい機材の初仕事になりそうだ。
  11月20日 夜、保育園の おゆうぎ会の音楽や効果音の編集のやり直しをする。曲と曲の間を詰めたり、音のフェードアウト処理をしたり、切り間違っていたところを再度録音し直したりした。最終的に仕上がったものは、カセットテープではなくCDに焼いた。ポン出しはテープよりCDやMDのほうがよほどやりやすいのだが、保育園にCDデッキはあるんだろうな。
 

11月17日

 

今日は午後2時から吉備町役場でミュージカル劇「KATSU」の始めてのスタッフ会議があった。会議室での会議が終わってから、劇の上演場所となる吉備ドームへ全員が移動、この会場は初めてという人も多くそのホールの特異性が話題となった。
コンクリートで出来たお椀を伏せたような形のホールでデザイン的にはとても面白い建物なのだが、ホールの中身は今回のKATSU公演のためには非常に使いづらいのだ。舞台のセリの段差などは、本番までにはなんとか直して欲しいものだと思う。
私の担当する音響の面でも、どうしても会場の設備そのままでは困ることがあるので、これから対策を考えて行かねばならない。施設の構造などの制約がある中で、どれだけのことが出来るか、解決法を探っていこうと思っている。
でも、今までもここで演るときは色々と工夫をしながらやってきたので、今回も頑張ろうと思う。それも私の楽しみの一つなのです、本当は。
今回も音響効果に関係した私の役割は、テーマ曲となる「LOOK UP」をみんなで聞く時にラジカセのスイッチを入れることと、テーマ曲テープのダビングだった。
家に帰った後、夜になって、この前に作った保育園の おゆうぎ会のテープの修正依頼あり。

  10月28日

今日は市内の某保育園の発表会というか、おゆうぎ会というか、で使う効果音を作った。出し物(といってよいのかな)は孫悟空。で、岩に閉じこめられていた孫悟空が放たれて出てくるところ、孫悟空の毛がたくさんの孫悟空になって散らばるところ、三蔵法師に頭に輪をはめられて苦しい思いをするところ、の3つだ。
岩から出てくるところは「岩崩れ」の音が効果音CDにあったので、それとあるビデオテープ(孫悟空とは関係ない)からとった音を組み合わせて作った。
孫悟空の毛がたくさんの孫悟空になるところもビデオテープの関係ないシーンの音を利用して作ったが、ビデオテープの中で使える部分はきわめて短かったため、ごく短い音を繰り返したりずらして重ねたりしてなんとかそれらしきものを作った。
頭にはめられた輪のために頭が痛くなる音は、MIDI音源で作った。キーンとかキリキリとか言う感じがでるように、2オクターブぐらい高くしてモジュレーションをかけて、さらにディレイをかけて、そんな感じにした。

 

10月20日

 

午後2時から、きびドーム研修室でミュージカル劇「KATSU」のオーディション。お母さんやお父さんが同伴の小学生から大人まで22名の応募者が出席。はじめに吉備町の教育長さんや教育委員会の担当者である山本さんの挨拶があり、その後作者で演出の栗原省劇団いこら主宰から作品や制作の日程、オーディションの目的やこれまでの経過などの説明がある。そのあと出席者全員の自己紹介、登場人物やストーリーの説明、参加者の朗読などを行う。最後に各自の希望する役をメモに書き、提出して終わり。
始めに栗原から「落とすためのオーディションではない」との説明があったため、みんなゆったりムードで楽しくオーディションを終えた。でも、お互いに誰がどの役を希望しているかは知らされていないけど役取りではライバルなんだよね、おいしい役には希望者が多そう。11月10日にはスタッフ会議がある。キャスティングもその場で検討される予定。

今回は音響効果に関係したものとしては、テーマ曲となる「LOOK UP」をみんなで聞いただけ。私はラジカセのスイッチを入れる役だった。

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