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2004年12月01日 | 【 3.月刊『お前だえよ!』 】 |
2001年11月号 潜入、今の保育園~しそまる驚きの1日~
この間、とある取材で和歌山市内の保育園に1日体験をさせてもらいに行った。最近の子供事情は一体どんなんやろう?という素朴な疑問からだ。
朝9時、気の利いたスタッフと共に胸を躍らせながら園の門をくぐると、まだあどけなさが残る可愛い女性の保育士さんが、「おはようございます!」と爽やかにごあいさつ。最近やさしさに飢えてる僕は、思わず幼児言葉が出そうな位とろけてしまった。
我に返る間もなく園長室に案内してもらい、最近の保育園事情というのを聞いてびっくり。僕らが子供の時代と比べると、明らかに進んでいるというか、忙しい。週に一度は書道や英会話の教室、それに年長になれば、パソコン講習まであるという。その他、年間行事で音楽会やおゆうぎ会、運動会の練習と先生たちはもとより、園児も大変である。そんな話を一通り聞かせてもらい、実際の授業を体験させてもらうことになった。
園長先生に連れられ、最初におじゃましたのが4歳児の教室。担任の先生に引き渡され、気分は転校生の心境でドキドキ。「みなさん、新しいお友達で~す!」と夏木マリ風の先生が僕を紹介した途端、園児たちのボルテージは一気に上昇。初物好きの無邪気な園児たちは、僕の体をペンペンしにくる。痛くはなかったが、なんかダン君になったみたいでどう対処してええかわからないまま、時刻は9時30分。
突然先生がオルガンを弾き出すと、一斉に皆が僕から離れ整列し、「おはよう!おはよう!…」と唄い出すではないか。それからたて続けに3曲を熱唱する園児に圧倒された僕は、なんて元気なんやろ?と感心する間もなく、休憩なしで紙芝居。そこでも先生が、「今から紙芝居読むね~」っていうと、またまたお約束のように園児たちは、「おはなし、シッシッシー…」と歌を唄い出す。完璧なまでの彼たちを抱きしめたくなったと同時に、紙芝居を読む、包み込む優しい語り口の先生の胸に飛び込みたくなった変な僕。
有意義な1時間目が終わり、次に訪れたのが年長さんのクラス。街で見たらまだまだ小さい子供の年令のはずが、保育園の中で見るとさすが上級生だけあって、随分しっかりしているので、思わず「この中で一番モテルの誰?」とデリカシーのない質問をしてしまったところ、照れるどころか、意外と「私〇〇ちゃん好き!」と積極的に次々言う子供たちに時代を感じた。面白かったのが、「僕も結構もてんのやで~」とアピールする男の子なんかもあったりしたこと。驚きの連続の事情に、ホント楽しかった。
最近は冷めた子供が多いんちゃうかな?っと心配していた僕は、今回の訪問で、本当に元気な子供たちにホッとしたが、一方で、身近に虐待をされた児童もいるという現実を家への帰りに聞き、悲しみを覚えた。自分の子供を守るどころか、攻撃してどうすんねん!!
いかれた奴がそこら辺にいてる世の中、どう生きて行ったらええんかメッチャ悩んだ1日でした。
Posted by sisomaru at 2004年12月01日 17:56