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2004年12月01日 | 【 3.月刊『お前だえよ!』 】 |
2002年6月号 初体験!一日郵便局長
最近僕ダメなんです。ホンマ情けないというか、、実はこの頃ヤフーオークションに夢中なんです。いらんモンまでバンバン落札し、後悔してる日々。
なんか過食症に似た欲求不満みたいでねぇ~お陰で家の中はゆーパックの箱だらけですわ。
ゆーパックといえば先日、海南郵便局に1日郵便局長に委嘱され言ってきました。 ―エライとこから持ってくるな~― この手の仕事といえば、その昔警察学校へ臨時講師を引き受けた以来である。
その時も大概緊張したものだった。まだ研修中とはいえ、ホンマモンの警察官を前にピ―ンと張り詰めた空気の中、講演するんやから大変でした。(その反対は昔岡崎の方で体験したことはあるが、、)なんせ普段と違う空気の中で喋るっちゅうことは落語家と云えどもドキドキするもんですわ。
今回は郵便局。普段、切手をかったり振込みをしたりと馴染深い所なんで気軽な気持ちで行かして頂きました。
当日の朝8時すぎ海南郵便局に到着。
ジーパン姿に衣装である着物を詰め込んだスポーツバックを肩に裏口に行くと、朝早いというにもかかわらず大勢の人たちが配達に出掛けようとする真っ最中であった。オドオドしている僕に職員の人が「なにか?」関係者以外立ち入り禁止の看板を見ながら言う。
「実は今日、1日郵便局長でやってきました桂枝曾丸ですけど、、」と郵便局長を強調していった。僕としたら水戸黄門が印籠を見せる時ような気持ちで言ったのだが、その職員さんは意外とス―っと「ちょっと待ってくださいね係りの者呼びますんで」普通の対応。
しばらくすると、庶務課の方が丁寧に挨拶をしてくれ着替えの部屋へと案内してくれた。
めったに体験する事の出来ない職務と云う事もあり、当日は僕が持ってる一番派手で高そうな着物に身を包み、まず通されたのが局長室。そこにはほんまもんの局長さんがいて早速、委嘱式が始まった。
感覚としたら「ほな頼んどきますわ~」っていう軽いノリかな?っと思っていたらこれがまた本格的な式である。偉いさんが見守る中、局長さんが机の前で委嘱状を読み上げてくれる。職務の重さを実感し、‘1日郵便局長‘のタスキを掛けてもらい身が引き締まる思いがした。
それから全職員集めての式典である。背筋を伸ばし椅子に座る皆さんの前にして祝辞を読み上げ、講演をする。普段自堕落な生活を送ってる自分には場違いな行為とわかりながら、一生懸命喋り始めたのである。僕のたわいもないお喋りに真面目に聞き入ってくれる職員の方がすごく印象的だった。
その後駆け足で、お客様が居てる窓口へ行って挨拶をしたり、はがきの選別する最新鋭の機械を見せてもらったり社会見学もさせてもらい、最後は市役所へ行き市長さんに御挨拶。就任したばかりという市長さんは非常に気さくで寄席の話で盛り上がり大変楽しいひとときであった。
「本当に今日はご苦労様でした!」とお声をほんまもんの局長さんに掛けて頂いたのが丁度お昼。会議室で皆さんとお弁当を頂きながら談笑していると、神妙な顔して庶務課長が起立して僕に向かって「この時間をもちまして1日郵便局長を解任いたします」という。突然の台詞にビックリし、「はーわかってます、、」と間抜けな答えをしてしまった。
あまりに楽しげな僕をみてひょっとしたらずーと局長で居座る気で居てるんちゃうかいなとでも思ったのだろうか。これは冗談として、、その後笑いがおき、無事1日郵便局長は終わった。本当にいい体験をさせてもらい、また郵便局のありがたさを実感した1日でした。
海南郵便局のみなさんありがとうございました!
Posted by sisomaru at 2004年12月01日 18:20