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2004年12月01日【 3.月刊『お前だえよ!』 】

2002年12月号

 年々、1年がはやく感じるようになっています。なんか、ニュースを観てても街を歩いてても流れのスピードについてけない自分がいます。

 しかし、今年は色んなところで仕事をさせて頂きました。一番印象的だったのが葬儀屋さん。以前から僕が、TV-CMでお世話になってる‘大光社‘さんが、新たに葬祭場がオープンするって事で、僕がご招待され和歌山弁落語の代表作「親族一同」というまさしくお葬式を舞台にした、涙あり笑いありの感動作をさせて頂く事に。丁度、ご遺体を安置する祭壇の所に高座を組み、普段の寄席とはちょっと違う設定にハラハラドキドキ。おごそかなご葬儀関連業者さんの見守りる中、笑いを持って行くというのに幾らかの罪悪感を覚えながら一生懸命の僕。しかし、予想に反して大変喜んで頂き、忘れる事の出来ない貴重な体験をさせて頂きました。

 真夏も印象的な事ありました。和歌山市吹奏楽団の皆さんとのコラボレーションをやったんよ。この演奏会は毎年、各小学校で開催されているイベントなのだが、今年はちょっと変わった事とを、、という事で僕に白羽の矢が立てられた。麦わら帽子に虫かごを持った少年に扮した僕が、演奏する前に出て、1人芝居をしながら演奏曲を案内するという感じ。もちろん子供言葉で。これが、最初から役に入って出るというのに慣れてないだけあって、以上に照れくさく緊張した。
 直前、「こっちが照れるほど寒いものは無い」と腹を括り、これは気合が入りましたわ。結果は僕の熱意が伝わってくれたのか、子供たちが大変喜んでくれ。また落語にも興味を示してくれてホントやってよかったと思えた時間やった。

 過酷なロケもあった。今はそのコーナーも無いが、ラジオの和歌山放送で月一度、僕が取材をしてきてスタジオで報告するって感じのやつ。
 今年の初め、那智勝浦に‘富士山最遠の地‘があるという事で行ってきた。このコーナーは本当に自分いじめのネタばっかりやってましたわ。「和歌山の幽霊スポット」を一日で制覇するとか、色々やりました。

 話は戻るが、この富士山の見えるトコやけど那智の滝のまだ上にある那智山の山頂。‘快晴で空気の澄んだ夜明け前‘見えるということで、デレクターと二人で暗いうちから現場へと向かう。真夜中の那智の滝は本当に不気味であり、僕は確実に幽霊がさまよっていると感じ、持参した塩の入った袋をギュと握り締めた。
 滝から山頂近くの公園まで約30分。途中、寂しげにお地蔵さんが奉ってあり恐怖心を余計に駆り立てる。やっとの思いで開けた駐車場に着き、ふと空を見上げると今まで見たことの無い程の星の数に流れ星。「あ~横がカワイイ女の子やったらな~」と僕達お互い思ったことだろう。
 形ばかりの仮眠をとり、いざ出陣。山頂へ行かなければ見れないと言うことで登山口へと向かう。すると‘健脚なら20分‘と書いてあるので大した事ないわ~と上がって時計を見ると、45分は経っていた。
 気温は0度以下の極寒。心拍数はマックス。最悪の体調の僕は、休む間もなく双眼鏡で富士山のある方向を覗いてみる。すると、赤やけの雲海の中、ポッカリとイボみたいな富士山が見えた時には、レポートを忘れウルルンと感動。涙ぐんでしまった僕は、何気に横をみるとタオルでほっかぶりをしながらゼイゼイ言うてるスタッフ。「どうよ、みえたかえ?」とものすごい息切れ。女の子やったら思わず抱きしめてるであろう場面のところやが、「おぅみえら!」とあっさりしたリアクション。しかし、めったに見えないという富士山を観て、なんかいい1年になりそうな感じですごく幸せな気分になった。

 こない振り返ってみると次から次と色んな事が甦ってくる。考えてみたら内容の濃い1年やったかもしれん。来年もいい年にしたいね。では、今年はこのへんで。

Posted by sisomaru at 2004年12月01日 18:29


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